憑神 (2007)
»ストーリー
USENより
災いの神様たちに振り回される下級武士の人情喜劇
幕末。別所彦四郎は、婿養子に行った先から離縁され、兄夫婦の家に居候という、肩身の狭い思いをしていた。あるとき彦四郎は、旧友、榎本武揚と再会する。そば屋の親父が言うには、榎本が出世したのは、向島にある「三囲り(みめぐり)稲荷」にお参りしたからだという。その帰り道、酔った彦四郎は「三巡り(みめぐり)稲荷」を発見。ここぞとばかりに神頼みする彦四郎だったが、それは「みめぐり」違いで、災いを呼び寄せるお稲荷様だった…。
しがない下級武士が、祈る相手を間違えて、貧乏神、疫病神、死神に取り憑かれ、奮闘する物語。『鉄道員』の浅田次郎原作、降旗康男監督コンビによる娯楽時代劇。ニートさながらの無為な日々を送っていたものの、やがて武士として、人間として誇りを持った生き方に目覚めていく主人公を、妻夫木聡が好演。陽気な貧乏神に西田敏行、たくましい疫病神に赤井英和、そして死神とは思えないかわいらしい死神に、子役の森迫永依と、みんな神様に見えないところがユニーク。ほか、そば屋に香川照之、母親役に夏木マリ、勝海舟に江口洋介と、芸達者揃い。人間味のある神様たちや、江戸っ子たちのやりとりも丁々発止。コミカルな人情劇に仕上がっている。
ユーザーより
全てのツイてない人に幸せを呼ぶ大型時代活劇
「“貧乏神”“疫病神”と来れば、次なる出番の見当は大方つきそうなもんでごんすが・・・次ぎにとり憑くのは“死神”でごんす」
「あれはやっぱり三囲稲荷(みめぐりいなり)にお参りしたご利益かも知れねえな」
幕末の江戸。ある晩、二八蕎麦の屋台で呑んでいた別所彦四郎は偶然にも旧友と6年ぶりに再会した。釜次郎とはかつて昌平校で共にエゲレス語を学んだ仲である。それが今では幕府の軍艦頭並にまで出世していた。名も榎本武揚と改め大層な羽振りである。榎本の出世は向島の三囲稲荷に詣でた御利益であるとの噂まで流れていた。一方、彦四郎の方はと言えば小十人組・組頭の井上家へ入り婿したものの、配下の不始末の責任をとらされてお役ご免。井上家からも離縁され、実家に戻って無聊の日々を送っていた。
「何だ。わざわざ向島なんぞに行かなくたって、こんな近くにご分社があるじゃないか」
その帰り道。したたかに酔った彦四郎は道を踏み外して野原に転げ落ちた。顔を上げた彦四郎の前に現れたのは朽ちかけた小さな祠であった。よく見ると“三巡り稲荷”と記されている。
「何卒よろしゅう。へっ、へっ、へっ」
彦四郎はふざけ半分に拍手を打って願をかけた。ところが・・・。
その男は向島で呉服屋を営む伊勢屋と名乗った。福福しい顔をした恰幅の良い初老の男で、いかにも大店の主人といった風情である。これこそ三巡り稲荷の遣わした福の神に違いない。彦四郎はそう思った。しかし・・・「あの。実は私、貧乏神でございます」
彦四郎が手を合わせた“三巡り稲荷”は霊験あらたかと評判の三囲稲荷と何の関係もない神社だったのだ。それどころか手を合わせた者に不幸をもたらすお社だったのである。
「手前ども“三巡り稲荷”と申しますのは読んで字のごとく・・・」
「“3度も巡り来る”などとはよもや言うなよ」
「その“よもや”でございます」
彦四郎は御徒士の次男坊で部屋住みの身。お役もなければ仕事もない。これ以上貧乏になりようがない。そう思って高をくくっていたのだが、事態は急変した。別所家の俸禄米を札差の湊屋が差し押さえてしまったのだ。
お家の一大事を乗り切らんと奔走する彦四郎。
その前に次から次へと現れる“貧乏神”、“疫病神”、“死神”。
はたして彦四郎の命運や如何に!
更新: 名画座の怪人 (2008-10-28 04:19)

![DVD「憑神 [DVD]」](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51QYykY9BHL._SL75_.jpg)
![DVD「憑神 特別限定版 [DVD]」](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51owdTmxeWL._SL75_.jpg)
![DVD「メイキング 憑神 [DVD]」](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zHH%2BLb2XL._SL75_.jpg)




