ツォツィ (2005)
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アパルトヘイト後の南アフリカに生きる少年の、心を揺さぶる怒りと悲しみ
自分の本名と過去を封印し、幼い頃からたった1人、社会の底辺で生きてきたツォツィ。仲間とつるんで、富裕階級の人間から暴力で金を奪うのだ。ある日、高級住宅地を歩いていたツォツィは、黒人女性が運転するベンツを見かけ、女性を脅し車を盗んで逃走。しかし、後部席に赤ん坊がいることに気が付く。紙袋に赤ん坊を入れ、途方に暮れている時、女手ひとつで子供を育てているミリアムと出会う。ツォツィは、彼女に赤ん坊を預け…。
“ツォツィ”とは、不良を意味する言葉。南アフリカの社会派作家、アソル・フガードの同名の小説が原作。アパルトヘイトは過去のものとなり、民主的な国家が誕生したものの、長年来続いた政治がもたらした負の遺産がすぐに消滅するはずもなく、今も貧困と差別に苦しむ人々が多い。ツォツィを演じたプレスリー・チュエニヤハエも、南アフリカの治安の悪い地域で育ち、息子の行く末を案じた母の勧めで演劇を始めたという経緯を持つ俳優だ。共演は、テリー・ペート、ミュージシャンのZOLAら、いずれも南アフリカで生まれ育った俳優たちである。監督のギャヴィン・フットは、南アでの活動が世界的に評価され、次回作はハリウッドで製作予定。
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