俺は、君のためにこそ死ににいく (2006)
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1945年、太平洋戦争末期。知覧の地で『特攻の母』と呼ばれた女性がいた。
昭和19年秋。太平洋戦争で不利な戦況の日本軍は、最後の手段として戦闘機に爆弾を搭載し、敵艦に体当たりする特別攻撃隊を編成。鹿児島県の知覧飛行場はその特攻基地となった。軍指定の食堂を構え、飛行兵たちから慕われていた鳥濱トメは、特攻に志願した彼らを引き止める事も出来ず、戦地へと赴く若者との別れを幾度も経験する。やがて終戦を迎えた日本で、特攻隊員の生き残りと遺族は思いがけない過酷な試練を経験する事になる。
長年「特攻の母」と呼ばれた鳥濱トメと親交を深めてきた作家・石原慎太郎が製作総指揮と脚本を手がけた本作は、国を守る為、懸命に生きた若き隊員たちの苦悩と、彼らの青春の輝きにあふれている。特攻隊員役の徳重聡、窪塚洋介、筒井道隆は、本作の撮影のために自衛隊で訓練を積んでこの役に挑んだという。しかし、特筆すべきは鳥濱トメを演じた岸惠子。トメの、出撃する特攻隊員たちに注がれる本当の母親以上と言えるの愛情は、見る者を大きく、優しく包み込む。そして、その大きな愛に包まれた特攻隊員たちの命が尽きる瞬間、切なさと共に平和の尊さを改めて感じるだろう。
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