腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (2007)
»ストーリー
USENより
「あたしは絶対、人とは違う。特別な人間なんだ。」
両親の訃報を受け、音信不通だった澄伽が東京から戻る。家には、母の連れ子だった兄・宍道と結婚相談所の紹介で嫁いできた兄嫁・待子、内向的な妹・清深がいた。4年前、女優になることを反対された澄伽は、同級生を相手に売春して自己資金を貯めた。それを清深が漫画にし、雑誌に掲載されたことを澄伽は恨んでいた。ある日、澄伽は新進の映画監督が次回作の主演女優を探していることを知り手紙を書く。思いがけずに返事が来て…。
女の自意識やエゴ、妄想を題材に作品を世に送り続ける「劇団 本谷有希子」が手がけた同名の戯曲が映画に。主人公の澄伽は、自分は特別な人間なのだと思い込み、田舎を捨てて、女優を目指す。しかし、実際は才能もなく、自己中心的なわがまま女なのである。仕事でも恋愛でも、とかく女性の方が自意識が強く、夢を見がち。女性が社会で活躍するようになった今も変わらない、女性のエゴにど真ん中から焦点を当てる。親しみやすく、セクシーな魅力の佐藤江梨子は、パワフルな勘違い女にいい意味で適役。また、『蝉しぐれ』の佐津川愛美が、愛らしいルックスを隠して、ネクラな妹、清深を不気味に演じている。監督は、これがデビューとなる吉田大八。
ユーザーより
「あたしは特別。絶対に人とは違う。」 「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ。」
北陸の山間部。うだるような夏の暑さに閉じ込められた集落、とある日。
和合(わごう)曽太郎とその妻加津子が、不慮の交通事故死を遂げた。
その葬式の日、女優を目指して上京していた長女・澄伽(すみか)が4年ぶりにふらりと舞い戻った。迎える和合家は、後妻である加津子の連れ子で長男(兄)の宍道(しんじ)、その妻・待子、次女(妹)・清深(きよみ)。女王のごとく傲慢に振る舞いだした姉の、とりわけ妹に対する怒りは普通ではなかった。清深も、そしてなぜか異常に澄伽に気を遣う宍道も、それを甘んじて受け入れている。人の好い待子だけは、そのことを不思議に思っていた。
それは4年前。女優を目指すための上京を反対された澄伽は、激しい口論のあげく逆上し、父親の曽太郎をナイフで切りつけようとして、止めに入った兄の額に消えない傷跡を作った。それでも諦め切れなかった澄伽は、上京資金を作るためにクラスメート相手の売春を始める。そんな姉の姿を間近で見ていた清深は、沸きあがる創作の衝動を抑えきれず姉の痴態の一部始終を漫画に描いて投稿する。ところがなんとそれが新人賞受賞作としてホラー漫画雑誌に大々的に掲載されてしまった。村の人々に家族と自分自身の恥が暴かれ、結果的に澄伽は逃げるように上京することとなったのだ。
「あんたが変な漫画描いてあたしをさらし者にしたせいで、演技に集中できなくなったのよ。あんたのせいよ。」
更新: Jun-Yuki (2007-05-14 04:17)








