タイガーランド (2000)
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軍隊に抵抗し、人間らしさを貫こうとした若者がいた。若者たちの繊細な心の動きをリアルな映像で描く
1971年、アメリカがベトナム戦争の泥沼に入っていった頃のこと。ルイジアナ州ポーク基地では、戦地に赴くため、若者たちが厳しい訓練に耐える日々を送っている。いずれの若者も戦争に対してあまりに無知であり、そしてまだ精神的に見れば子供であった。第3部隊A中隊には、統率を乱す若者がいた。その名はボズ。懲罰をもろともせず、上官に対し挑発的な態度を取り続ける。隊の他の者たちは、ボズの行動に好意を抱くものもいたが、同時に動揺をもたらすものでもあった。ボズの努力にもかかわらず、彼らは「アメリカのベトナム」と呼ばれる“タイガーランド”へ送り込まれる。そこは、ジャングルでのむごいベトナム戦争を再現した、最後の試練の場所だった……。
ドキュメントのような映像表現が、軍の過酷な訓練や殺風景な兵舎、そして時折見られる美しい情景を映し出すことによって成功している。それはシューマカー監督が、ハリウッドの演出手法から一歩離れ、ラース・フォン・トリアー監督の<<ドグマ95>>運動の精神に沿って作ったためだ。音楽や機材を含め、不要なものは一切取り去って、よりリアルなものを獲得するもの。若者たちの心の叫びもしっかり描かれている。
また、その言葉はリアリティに溢れていて、思わずメモをしたくなる詩的言葉も垣間見れた。監督はベトナム戦争を「無意味な戦争だった」とも語っている。多くの若者たちを無駄死にさせたという事実を忘れてはならない、という思いがスタート地点にあったという。その結果、<<ドグマ95>>の精神を取り入れたというのにも、うなづけるものがある。コリン・ファレルは本作品でボストン批評家協会賞で最優秀主演男優賞に輝いている。他の出演者もほとんど無名に近いにもかかわらず、若者たちのもろい感情をものの見事に表現している。【PG−12作品】
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