殯(もがり)の森 (2006)
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妻の想い出を仕舞い込んだ認知症の老人と心を閉ざした女性介護士の心の通じ合いを描く
奈良県東部の山間地に、旧家を改装したグループホームに33年前に妻・真子を亡くしたしげきがいた。彼はずっと、彼女との日々を心の奥にしまい込み、仕事に人生を捧げ生きていた。そして今、しげきは亡き妻の想い出と共に静かな日々を過ごしていた。そこへ新しく介護福祉士の真千子がやってきた。彼女は子どもを亡くしたことがきっかけで夫との別れを余儀なくされ事で心を閉ざして生きていた。そんな二人が…。
2007年度カンヌ国際映画祭グランプリ(審査員特別賞)を受賞した、『萌の朱雀』などで知られる河瀬直美監督作品。33年前に亡くなった妻の死を受け入れられない認知症の老人と幼い我が子の死を自身の過失と責め続けている女性介護士が、彷徨う森で遺される者と逝ってしまう者の間にある儚いが、そこに確かにある心の通じ合いを描いた。介護士には『萌の朱雀』の奈良県吉野出身の尾野真千子。認知症の老人に『沙羅双樹』でスタッフとして関わり、監督と親交を深めた演技経験ゼロの素人うだしげきがキャスティングされ、体当たりの演技を見せてくれた。河瀬作品に欠かせない、地元の人たちも出演し、物語にリアル感を与えている。
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