陸に上った軍艦 (2007) »ストーリー

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日本映画界の最高年齢監督・新藤兼人が体験した戦争とは?証言と再現ドラマでつづる苛酷な軍隊生活

1944年の春、シナリオライターだった32歳の新藤のもとに召集令状が届く。新藤は宝塚の海軍航空隊に配属されるが、すでにそこには軍艦はなく、終戦まで新藤は海に出ることもなかった。一人前の社会人として暮してきた者たちに18歳の兵長がビンタをくらわせ、想像を絶するような暴力が日常的に続く。それが軍隊の世界だった。殴られ続ける毎日。そしてようやく8月15日がやってきた。

『午後の遺言状』など、長年にわたり日本映画界で活躍し、名作を生んできた名匠・新藤兼人。長年、新藤の助監督として参加してきた山本保博が、映画監督としてのデビュー作に選んだのが、その新藤が自らの軍隊生活を描いた「陸に上がった軍艦」だ。ただし本作は、軍隊生活の再現ドラマと、新藤本人が戦争を語るドキュメント部が交互に登場する。軍隊といってもここには勇ましい戦いはない。それは人をひたすら暴力で支配して「個人」を消し去り、命令通り動くロボットに造り替えてしまう工場だ。本作を見ると、「長いものには巻かれろ」日本人気質は、今も変わっていないことに気づく。今、もし戦争が始まっても、きっと同じことが起きるだろう。


 

 


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