世界の終わりという名の雑貨店
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「世界の終わりという名」を持つ場所で出会った2人。そこが2人にとって、世界で唯一の居場所だった…。
情報誌ライターの雄高(ゆたか)は、現実を上手に生きていくことが出来ず、世間の猥雑さから逃れるように、ろうそくの灯りを並べた雑貨店を始めた。そこに或る日、ファッション雑誌から抜け出してきたような少女、胡摩が現れる。家族や学校の友人達との間に埋めようのない距離感を感じ、傷つきながらも「お気に入りの服を着ていると、本当の自分になれるような気がして勇気が湧いてくる」という彼女。雄高は彼女と自分に、同じものを感じ始める…。
「乙女のカリスマ」として一部の女の子達に絶大な人気を博す、嶽本野ばら。彼の作品のファンはいわゆる“乙女”であり“ロリータ少女”であったりするわけだけれど、この物語にもそんな“乙女”が登場する。まるで自分の身を守る鎧でもあるかのように好きな洋服で身を固め、自分自身を保つ胡摩。そんな彼女は、他人から見ると過剰にも感じてしまうファッションで身を包むロリータ少女にも通じるものがある。
過敏な自意識を持つ思春期の女の子と、世間に溶け込めないと感じる1人の男。「世界の終わりという名」の場所でそんな2人が出会ったら、どういうことになるのか。主人公の2人と同じように世間との距離感を感じたことがある人なら、この結末に共感できるかも。
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