僕がいない場所 (2005)
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ポーランドから届いた、子供たちの心の叫び
将来詩人になりたいと思っている少年クンデルは、母親の元に帰ることを決意し孤児院を脱走。列車に身を潜め母親の住む家に戻ったクンデルだったが、町の男たちと荒んだ生活をしている母親の姿を嫌い、ひとりで生きていこうと決め、川べりの小舟で暮らすようになる。ある日、彼の前にひとりの少女が現れた。裕福な家庭に暮らすその少女もまた、孤独や劣等感に幼い心を痛めていた。そんな二人は互いに絆を深めていくのだったが…。
アンジェイ・ワイダやロマン・ポランスキーを排出したことで知られるポーランド映画界から現れた女性監督ドロタ・ケンジェルザウスカが描くのは、誰からも見放された孤独な少年心の叫びだ。社会主義から民主主義へと変わりゆくポーランド社会の焦燥感も感じ取られて興味深い。映画に登場する少年少女たちはすべて、監督自らが国内を探し歩いて見つけた素人の子供たちだというが、そのあどけなさと反対に時折見せる鬼気迫る表情に圧倒される。それを助長するマイケル・ナイマンの美しい旋律にも注目して見てほしい。
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