線路と娼婦とサッカーボール (2006)
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貧民街に暮らす娼婦たちが、社会への発言権を手に入れるためにサッカーチームを結成した
グアテマラシティの一角にリネア(線路)と呼ばれる廃線沿いに延びる貧民街がある。そこには多くの娼婦が住み、たった2ドル半という安い報酬で働いていた。彼女たちは自分たちの権利を訴えようと、サッカーチーム「ラ・リネア・オールスターズ」を結成し、試合に出るが、相手チームの親から抗議を受け、チームは大会から排除される。しかし、それがニュースになり、やがてオールスターズに次々に試合が舞い込むようになる。
グアテマラに限らず中米諸国の多くは貧富の差が激しい。また昼間でも地区によってはかなり治安が悪く、住民は絶えず暴力にさらされている。またラテンアメリカ諸国に共通する事だが、人々はオープンで陽気といった明るいイメージの反面、女性は虐げられ、家庭内暴力や性的暴力にさらされる傾向にある。そんなところで娼婦たちがサッカーチームを作る。決して強くはない。負けてばかりいる。しかし彼女たちにとって勝ち負け以上に、自分たちの存在を社会に認めてもらう事が大事なのだ。「娼婦」とくくられがちな存在の、一人ひとりの「女性」としてのヒストリーを探り、彼女たちのいる社会を浮かび上がらせるのがこのドキュメンタリーの目的だ。
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