キリング・ミー・ソフトリー (2001)
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絡み合う一筋の視線が突き動かした衝動。蜜なサスペンス
キャリア・ガールのアリス(ヘザー・グラハム)は、交差点で偶然出会った男(ジョセフ・ファインズ)と視線を交わす。その不思議に物憂げな魅力にとらわれたアリスは彼を追い、何者かも知らないまま激しく愛を交わす。その後、男が有名な登山家アダムであることを知りアリスの情熱はさらに燃え上がる。恋人に別れを告げアダムのもとへ飛び込んだアリスは、彼の愛の深さに幸せの絶頂だった。しかし、アダムの闇の一面は、アリスの心に次第に影を落とし始めた…。
チェン・カイコー監督といえば中国映画界でも芸術肌なイメージだけど、初の英語作品はサスペンス・ドラマ。しかも、マゾヒズムなテイストも感じさせるような男女劇となれば、ちょっと意外な感じはする。けれど、愛するがゆえに疑い深くなるような心理描写や、それをバックアップする耽美な映像イメージはさすが、美しい。
視線ひとつで狂おしいほど燃え上がるような情熱的で非日常な偶然を、疑惑と恐怖心がじわじわと追いかけて誰もが疑わしく見えてくる。「やさしく殺して」という題名もミステリアスで、官能的なイメージにぴったりだ。アリスとともに真実を探りながら迎える結末は、胸をなでおろすような気もするし、心乱されるような気もする、複雑な感情だ。(R−18作品)
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