ちーちゃんは悠久の向こう (2007)
»ストーリー
USENより
驚愕のラストが印象に残る、切ないラブストーリー
ちーちゃんとモンちゃんは小さい頃から仲良しの幼馴染。高校に進学した二人は偶然同じクラスに。昼休みには、ちーちゃんの手作り弁当を一緒に食べるくらいいつも仲良しだ。弓道部に入部したモンちゃんは、3年生の部長・武藤さんがちょっと気になっている。そんな武藤さんも、何かとモンちゃんを気にかけてくれる。一方、オカルト研究会に入ったちーちゃんは高校に伝わる「七不思議」の秘密を探ることにする…。
原作は、ライトノベル界の新鋭・日日日(あきら)が手がけ、新風舎文庫大賞を受賞した話題作。恋愛、ファンタジー、ホラーなどさまざまな要素を取り混ぜた不思議な世界観を醸し出している。全編にちりばめられた些細な疑問が、ラストで大きな衝撃とともに解消されるところは、ブルース・ウィリス主演のハリウッドのとある作品と相通じるものがある。ちーちゃんを演じる仲里依紗は、劇場アニメ『時をかける少女』のヒロインの声優としてデビューを果たした新星。モンちゃん役の林遣都は、『バッテリー』の主役が記憶に新しいイケメンの少年。鋭さと繊細さを兼ね揃えた眼差しが印象的だ。
ユーザーより
死んでも終わらない恋
----あなたが死んでたなんて、ずっと前からわかっていた----
「モンちゃん、この樹おぼえてる?」
悠斗のことを千草は小さい頃からからモンちゃんと呼んでいる。顔がサルに似ていたからである。
夜の丘の上は桜が満開だった。悠斗は“聞き耳桜”のたもとに千草が一人ぽつんと座っているのを見つけた。昔、この樹の下で二人はシャボン玉をとばして遊んだ事がある。
千草は項垂れてしんみりと口を開いた。
「モンちゃんは知ってたんだね・・・。」
山梨県立香奈菱高等学校。
久野悠斗はこの春に入学したばかりの新入生。だが、順風満帆の学園生活を送っているわけではなかった。弓道部に入ってみたものの性格のきつい女の先輩・大島に目をつけられ理不尽な扱いを受けている。家庭でも問題を抱えていた。最近になって悠斗の母親が家出し父親は毎晩、深酒をしては落ち込んでいるのだ。
そんな悠斗の救いは同じクラスに幼なじみの歌島千草がいることである。悠斗が千草の席のほうを見ると、“ちーちゃん”は必ず微笑み返してくれるのだった。
「まずは、1年B組花子さん。
死んじゃった女子生徒が、自分が死んだことに気づかないで毎日授業を受けに来る・・・B組ってウチじゃン!」
小さい頃から怪談が好きだった千草はオカルト研究会に入部した。
その部室で“香奈菱高校 七不思議レポート”と書かれた文書を見つけた。どうやら昔の部員が作成したものらしい。悠斗は千草の七不思議巡りにつきあわされることになってしまった。千草はすっかり乗り気だった。何しろこの不思議巡りには豪華な特典があるのだから。
「・・・で!その桜の木の所へ行って願い事を言うの。
届いたときだけ花が咲いて願い事叶えてくれるンだって・・・凄くない?凄いよね!」
ただし、それは学校内の6つの不思議を全て体験した選ばれし者だけに与えられる権利だという。
「私じゃだめですか?私じゃ“ちーちゃん”の代わりにはなれませんか?」
弓道部部長の武藤白は男子部員の憧れの的だった。清楚で性格も優しい。何よりもその矢を射るときの姿に美しさを感じさせるのである。おとなし過ぎて上級生たちに睨みが利かないことだけが欠点だった。
大島の理不尽な物言いに耐えかねた悠斗は退部を宣言し部室を飛び出した。悠斗を追いかけてきた白は退部を思いとどまるように説得する。
「解りませんか?あなたが・・・好きだからです」
白が悠斗に抱きつく様子を千草は偶然、目撃してしまい・・・。
更新: 名画座の怪人 (2008-09-01 16:07)


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