タクシデルミア ある剥製師の遺言 (2006)
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『ハックル』で注目を浴びたハンガリーの奇才による、三代に渡る親子を描いた、おぞましくも陽気で奇抜な作品
兵士モロスコヴァニは、上官の中尉とその太った妻と二人の娘しかいない人里離れた前哨地点で、奴隷のような生活を送っている。不倫により彼の子を宿した中尉の妻はカルマンを産む。成長し、巨漢になったカルマンは、共産政権下のハンガリーで国を代表する早食い競争の選手になる。カルマンはやはり同じ選手で巨漢のギゼラと結婚。二人の息子ラヨスは剥製師になり、ある計画を実行する…。
驚くべき映像表現を見せた傑作『ハックル』。そのデビッド・リンチ的な世界観にノックアウトされた人も少なくないはずだ。そのパールフィ・ジョルジ監督による本作は、これまた一筋縄にはいかず、放尿、勃起するペニス、嘔吐、生物の解体と、人が不快感を抱く事を見せつけられる。もちろんその悪趣味の中にはユーモアが底流として流れている。親子三代の話のうち、中盤の「食べる」と「吐く」がペアになって出てくる早食い選手カルマンの話がもっともユーモラスだが、最後の剥製師ラヨスの話になるとトーンが変わり、ユーモアを不気味さが上回っている。剥製師が最後に仕上げた作品とは…。人とは違う変わった作品を見てみたい人にオススメ。
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