突入せよ!「あさま山荘」事件 (2001)
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歴史に残るあさま山荘事件を警察官側から捉えたシュールなヒューマンドラマ
1972年2月19日、あるニュースが日本中を駆け巡った。それは連合赤軍が軽井沢の別荘地にある「あさま山荘」に管理人の妻を人質に捕り立てこもったのだ。後藤田警察庁長官(藤田まこと)の命により、現場の指揮を取ることになった警察庁警備局付監察官・佐々淳行(役所広司)は、長野県警と共に雪と氷に閉ざされた現場で人質救出の作戦を練る。しかし犯人グループはライフル銃で必死の抵抗を図るのだった…。
当時、事件を担当していた佐々淳行が書き記した著書「連合赤軍「あさま山荘」事件」を映画化した本作は、事件に関わった警察官達の思いや姿、警察庁と長野県警との水面下での対立、そして東京にいる警察庁幹部と長野の現地に居る佐々淳行との意見の対立を描いたヒューマンドラマ。あくまでも警察サイドの視点から描いたことで、犯人側の考えや姿はまったく分からず、混迷を極める捜査が続く中、地位や名誉ばかりを気にする一部の警察官の姿、そして彼等とは対照的に命を賭けて事件に挑む勇気ある警察官の姿が映し出されていく。
取り分け素晴らしいのは演技派・役所広司。静かで自然な演技の中に、会えない妻への思いや仕事への熱い信念が見隠れし、なんとも人間味のある主人公を演じている。個性的な俳優陣達の演技が光る本作は、事件を映画化したというよりは事件に関わった人々の姿を映し出した作品に仕上がっている。
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