どこに行くの? (2007)
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松井良彦監督が、22年ぶりに放つ快作
小さな鋳物工場で働く立花アキラは、幼い頃からの父親代わりでもあった社長からの性的虐待がトラウマになり、うまく人を愛することができない。仕事が終われば、刑事の福田の相手をしていた。ある日、バイクに乗っていたアキラは赤いワンピースの女性をはねてしまう…。それが山本香里との出会いだった。数日後、香里は忘れ物のバッグを取りにアキラのアパートを訪れる。しかし、その様子を福田がドアの外から窺っていた…。
80年代“伝説”のインディーズ・ムービー『追悼のざわめき』から22年ぶりに松井良彦・監督放つ新作。これまでの作品で“異形の愛”を描いてきた松井監督が今回テーマにしたのは“同性愛”。だが、主人公アキラと二人の中年男との歪んだ関係をフックにしながらも、物語の主軸たるアキラとニューハーフの香里との関係は、一点の曇りもない“純愛”なのだ。松井監督自身は本作を「非常にかわいい青春ラブストーリー」と語っている。主人公のアキラを演じるのは『スリ』『血と骨』『カミュなんて知らない』など、作家性の強い映画に次々と出演している柏原収史。繊細さと大胆さを兼ね揃えたその演技に注目してもらいたい。
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