妻の愛人に会う (2006)
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中年男性の悲哀を描くブラック・コメディ
韓国の東海岸・江原道の海辺の町でハンコ屋を営むテハンは、妻の浮気現場を押さえようと決心し、愛人が住むソウルへやってきた。愛人の名はジュンシク。一見ヤサ男のタクシー運転手で、若くてセクシーな妻がいる。テハンはジュンシクのタクシーに乗り込み、江原道へ向かうよう告げる。ジュンシクは思いがけず長距離の客を乗せて上機嫌。彼はまだ事情を知らない。反対に気持ちが晴れないテハン。かくして男二人の珍道中が始まった。
風采の上がらない寝とられ夫と、妻の不倫相手という異色の男二人組の旅を通して、男女の愛と嫉妬という感情を鋭くえぐったブラック・コメディ。主な登場人物は男女4人(二組の夫婦)だけのミニマムな構成で、会話の面白さを前面に出しながら、現実と虚構を自在に行き来するかのような巧みなイメージ映像で楽しませる(大量のスイカが坂道を転げ落ちてくるシーンは極めつけ)。まるでホン・サンス監督とツァイ・ミンリャン監督の個性が合わさったかのようでもある。監督のキム・テシクは日本映画学校に留学した経験を持ち、日韓合作映画にスタッフとして参加したこともあるという経験の持ち主だ。
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