心理学者 原口鶴子の青春 〜100年前のコロンビア大留学生が伝えたかったこと〜 (2007) »ストーリー

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100年前の女性が伝えたかったこととは

1886年、群馬県富岡市に生まれた原口鶴子は、日本女子大学を卒業後、1907年に単身ニューヨークへ渡り、コロンビア大学大学院で日本人女性初の心理学博士号を受ける。帰国後活動を始めるが、志半ばの29歳という若さで他界してしまう。死を迎えるまで前向きに活動を続けた鶴子は、「楽しき思い出」という留学記を著した。そこで彼女は、鋭い観察眼と自己表現に燃える女性のみずみずしい感性で、100年前の留学の様子を記述している。

女性心理学者の先駆、原口鶴子の生涯をたどったドキュメンタリー。強い意志力で学問を究めたこんな女性が、100年前に存在したということを知らしめる作品といえよう。鶴子が遺した精神疲労の研究、国際性、自立の精神、新しい夫婦像は、その後起こった女性運動に影響を与えることになるが、時代の流れとともにいつしか忘れられていった。そこに着目した泉悦子監督は、鶴子に関する伝記や調査資料を紐解きながら、ニューヨークで取材を行い、また親族の協力を得て手紙や論文などを初公開している。ニューヨークでのホームステイ先やクラスメートの家を探しあてるくだりなど、“発見”を作者と共有できる感覚で楽しめる。


 

 


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