サルサとチャンプルー Cuba/Okinawa (2007)
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生まれ出ずる瞬間の歌と踊りのブリコラージュ、その身体の躍動の中に歴史が宿る
いまから約80年前、沖縄から遠く太平洋と米大陸を隔てて、キューバへと渡った移民とその末裔たちを追うドキュメンタリー。100歳に近い日本人移民一世のインタビューにはじまり、二世、三世、四世とその生活ぶりを順次描いていく。そこでは知られざる彼らの受難の歴史が語られ、大戦中に日本人が収容された監獄跡の恐るべき情景なども映し出される。だが本作は、他国の中に日本人の痕跡を発掘したり、日本人の血統を辿るのではなく、むしろその痕跡や血統がどのように他国の風土と混じり合い、溶解しているかについて描いていく。本作が描く中心人物たちは、まさにそうしたディアスポラであり、無国籍的な人物たち。それがキューバと沖縄という二つの舞台が選ばれた理由でもあった。
スペインとアフリカとアメリカの文化が見事に入り混じるキューバ、一方、中国・日本・南方諸国の文化が入り混じる琉球に、さらに戦後のアメリカ文化が入り混じる沖縄。それらはいずれも強力な他者によって強いられた悲惨な歴史の証しである。しかしこの映画は、その悲惨さの中から立ち上がるエネルギーに着目する。生活の中からつぎつぎと立ち上がるキューバの音楽は、いまやアメリカやヨーロッパの人々をも魅了し、ウチナンチューの歌と踊りがヤマトンチューを惹きつけるのである。(作品資料より)
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