泪壺 (2008)
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20年越しの片思い―切ない大人の純愛を描く
乳がんで入院している愁子は、20年前の出来事を思い出していた。それは、姉の朋代が牛の骨灰でできたボーンチャイナの壺を割ってしまい、父に怒られたこと。彼女は夫・雄介に「自分の遺骨で壺を作り、いつもそばに置いてほしい」と願う。半年後、愁子の遺骨で作った白い壺はなぜか涙を流しているような朱色の傷があった。一方、中学教師をしている朋代は17歳の時の出会いから、雄介を密かに思い続けていたのだった…。
「失楽園」「愛の流刑地」などで知られる渡辺淳一の短編小説を、“ピンク四天王”の一人としてのみならず、『MOON CHILD』『ドッグ・スター』など一般作でも評価の高い瀬々敬久が監督。乳がんに侵され若くして世を去った愁子、彼女の遺骨で美しい壺を作る夫・雄介、そして20年間彼のことを思い続ける愁子の姉・朋代の切ない愛の形を描きだした。3人の少年・少女時代のエピソードを交錯させ、少しずつ関係性を明らかにしてく構成は、瀬々監督らしい凝りようだ。小島可奈子が披露する大胆なヌードは見どころだが、主人公・朋代の心の揺れを繊細に表現しているところにも注目してほしい。
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