獅子の血脈 (2001)
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熾烈極まる極道の生き残り抗争、重鎮松方弘樹が魅せた、厳しくも大きな父の愛。
秋葉一家の組長、秋葉伝蔵が死に、二代目の東吾(石原良純)率いる組の勢力は今や連心会に抑えられつつある。伝蔵の親友、嵐山(松方弘樹)はその知らせを聞き、一切の素性を隠したまま東吾のもとへ訪れる。先代の葬式の場でも連心会との緊張感は高まり、嵐山は東吾に堅気になるように勧めるが、極道の道しか生きられない、という東吾は頑なにそれを拒む。嵐山は東吾の力になることを決め、厳しくも深い愛情をかけるのだった。
仁義、忠誠、兄弟…。極道世界に思い浮かぶ言葉を並べる時、「親の愛」という言葉が出ることはまずない。何よりもまず、組への献身と仁義が先にたつからこそ、任侠世界なのだ。愛情が先にあっては、極道世界が成り立たない。
松方弘樹が演じる嵐山は、あえてその中で父親の愛情を体現している。しかも、任侠の掟を破ることなく。極道としてしか生きられない東吾を知って、その世界で生き抜く術を教え込んでいく嵐山の姿は、子を谷へ突き落とす獅子の姿。そんな形でしか父の愛情を表すことができないのも、また極道の悲しさなのだろう。気迫に満ちた抗争シーンや緊張感とともに、その裏に流れる深い情感が、任侠映画の新しい側面を見せてくれる。
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