美しすぎる母 (2007)
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彼女はただ幸せを求めただけだった
貧しい家庭に育ったバーバラは幼い頃から金持ちの男と結婚することが幸せになる道と母に教え込まれていた。その教えどおり大富豪のブルックスと結婚し息子のトニーをもうける。しかし、上流階級の一員として認められたいバーバラが社交に熱中する傍らでブルックスの心は次第に冷え、やがて年若い恋人のもとに去るのだった。取り残された母と息子は依存と偏愛の果てに悲劇的な終焉に向かって突き進んで行く。
野心に満ちたヒロインが努力すればするほど夫との階級の違いが残酷なほどくっきりと浮かび上がり、夫に愛想を尽かされた妻と父に愛されなかった息子は2人だけの息も詰まるような親密さの中に置き去りにされてしまう。監督デビュー作『恍惚』でも実際の殺人事件を取り上げたトム・ケイリンが、主演に演技派ジュリアン・ムーアを迎え、愛する息子に殺された実在の女性バーバラ・ベークランドの物語を映画化。美貌とカリスマ性で人々を惹きつけたという彼女がアメリカの大富豪ベークランド家に嫁いだ1940年代から1972年にロンドンで殺害されるまでを描く。2007年のカンヌ国際映画祭監督週間に正式出品された衝撃作。
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