花はどこへいった (2007)
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ベトナム戦争の爪痕をたどる旅
フォトジャーナーリストだったグレッグ・デイビス氏が癌で亡くなった後、妻の坂田雅子氏には「なぜ?」という疑問が残った。兵士としてベトナム戦争に送られた過去を持つ夫の死について、当時戦場で浴びた枯葉剤が原因ではないかと思った坂田氏は、ベトナムへ行く。そこで彼女が目にしたのは、いまだに枯葉剤が、ベトナムの人々を蝕み続けている現実だった。戦後30年経った今でも、重い障害を持った子供たちが生まれているのだ。
1964年に始まったベトナム戦争において、南ベトナム解放民族戦線の兵士や北ベトナム兵士が身を潜めるジャングルの木々を枯らし、隠れる場所のない裸の大地にするために、米軍は大量の枯葉剤を散布した。これには、人体や環境に有害で遺伝子にも影響を与えるとされるダイオキシンが含まれていた事から、今でもベトナムの人々はその被害に苦しんでいる。次々とカメラが写しだす障害児や、体に奇形を持って生まれてきた子供たちに胸が痛む。そして、貧困から満足な治療、リハビリを受けられない家族の苦悩も画面から伝わってくる。米軍の元兵士の証言も挿入され、被害者だけでなく加害者にとっても、まだ戦後は終わっていない事を痛感させられる。
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