紅の豚 (1992) »ストーリー


 

 


ユーザーより


カッコイイとは、こういうことさ。

1920年代のアドリア海。それは飛行艇を使った空中海賊たちが跋扈する危険水域だった。マンマユート団と空賊連合はその代表格である。元イタリア空軍のエースパイロット、ポルコ・ロッソはその空賊たちを狩る賞金稼ぎとして名高い「豚」だった。

そんな彼らにも中立区域があった。海に浮かぶ小さな島、マダム・ジーナが経営するホテル“アドリアーノ”である。ここのバーには毎晩のように飛行艇乗りが集いジーナの歌うシャンソンに聞き惚れるのである。マダム・ジーナの前では強面の空賊たちも少年のような純真さを見せるのだった。

「空賊どもと手を組むなら気をつけろよ、若けぇの。奴らケチで貧乏だ。風呂にも入らねえから臭せぇしな」何時もポルコにやられっぱなしの空賊連合は助っ人を雇うことにした。アメリカ人でカーチスを駆る気障な男だが腕はよかった。愛機の整備にミラノへ向かったポルコは途中カーチスの不意打ちをくらい撃墜されてしまった。命は助かったものの愛機は悲惨な状態になってしまった。

ポルコの身を案じるジーナの元へ、電話がつながったのはそれから2日後のことだった。ジーナはポルコがまだ人間だった若い頃からの昔なじみである。「マルコ、いまにローストポークになっちゃうから」ジーナの忠告に「飛ばねぇ豚はただの豚だ」とつい虚勢を張ってしまうのだった。

「心配するな、女は良いぞ。よく働くし、粘り強いしなぁ」
ミラノの工場でポルコの機の設計を担当したのは17歳の少女だった。工場主ピッコロの孫娘フィオである。まだ若いが確かな才能の持ち主だった。そればかりか修理に携わるのはピッコロの親族の女たちばかりだった。不景気のため男たちはみな出稼ぎにいってしまっていたのだ。「手ぇ出すなよ」ピッコロは釘を刺すのを忘れなかった。

「あばよ、戦友・・・。」
ポルコの旧友イタリア空軍のフェラーリン少佐は、ファシストの秘密警察がポルコをマークしていることを教えてくれた。機体は完成したもののテスト飛行の暇は無い。秘密警察を出し抜くにはピッコロの工場の裏の川から飛び立つしかないのだった。「私はポルコの人質になるの」フィオは初めての仕事を最後までやり遂げると言ってきかなかった。結局、整備士兼残りの修理費の付け馬として同乗する事になった。ポルコに脅されて協力したことにすれば工場はお咎めなしですむと踏んだのだ。待ち受けていた秘密警察を機銃で追い払いポルコの機体は川を進んだ。だが、市街を流れる川は橋が多く中々飛び立つことが出来ない。フィオが叫んだ「前から船・・・!」

更新: 名画座の怪人 (2008-06-05 11:50)

 

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