JOHNEN 定の愛 (2008)
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日本中を震撼させた阿部定事件が激しい女の情念によって甦る、新時代の総天然色ポルノグラフィー。
カメラマンのイシダは、海岸でヌードモデルの撮影中、金髪の謎の老紳士オオミヤに出会い、その妻サダの狂おしくも妖しい美しさに心奪われてしまう。「やっと逢えたのね、吉蔵さん…」燃えるような緋色の長襦袢に、したたる漆黒の洗い髪で恨みがましく見つめるサダ。その視線に射すくめられたイシダは、オオミヤに頼まれたサダの撮影すら忘れて、彼女の開いた下肢の間に倒れこんでいく。激しく貪りあうサダとイシダ。二人の愛の情念。それはやがて時空を超え、二二六事件で世間が騒然としている昭和初期の東京へと向かう。
昭和11年。軍靴の足音が響く暗い世相の中、外のできごとなどまるで関心がないかのように“二人きり”の愛欲の世界に拘泥した定と吉。その愛は、男性器切り取りという形で定の手の中に永遠に生き続けることとなる。それが「阿部定事件」である。『花と蛇』連作において、映画界に衝撃を与えた女優・杉本彩は、同じ一人の女として阿部定に激しく共感。その内なる情念を解放することにより、本作をこれまでの阿部定とはまったく違う高みに引き上げる。監督は、『鬼火』『恋極道』『皆月』の望月六郎。杉本彩の持つグローバルなエロスを軸に、かつて若者たちの情動を駆り立てたアヴァンギャルド映画の数々を想起させる尖鋭的な世界をスクリーンに塗り上げている。(作品資料より)
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