フィラメント (2001) »ストーリー



USENより


社会からはみ出したままの26歳。映画監督・辻仁成が情感豊かに描く、家族の肖像。

今日太(大沢たかお)は26歳。すぐにキレてしまうため仕事も長く続かず、仲間の卓爾(村上淳)とフラフラ暮らす毎日。父親は女装趣味、母親は蒸発という環境に、心底飽き飽きしている今日太の唯一の拠り所は、夢遊病の妹・明日美(井川遥)。しかし明日美はヤクザの前夫にしつこく付きまとわれている。そして、相変わらずオヤジ狩りを続ける卓爾にも、今日太は少なからず異質なものを感じていた。そんなある日、10年も音信不通だった母親・加子が突然戻ってくる…。

フィラメント=すぐ切れる電球、のように、感情をコントロールできず社会とうまく折り合えない26歳なんて、普通に考えればかなりイタイ存在だ。それに加えて、若い男と駆け落ちした母親、現実から逃げて夢の中を散歩する妹など、今日太の家族は誰もが弱さを持っていて、何かに逃げ続けている。その中で、女装癖を持つ父親だけが、淡々と、自分と家族に対する強い信念を持っている。

成長できない自分の生活に不安と疑問を感じながらも、周りのヤツラはすべてくだらない、とうそぶく今日太が、本当に大切なものを守るとは一体どういうことなのか、父親の強さと潔さによって思い知らされて見せる、ラストのジャンプが印象的だ。


 

 


ユーザーより


今日太(大沢たかお)は26歳。こらえしょうのない今日太は職を転々とし、親友・卓爾やその彼女林檎とぶらぶらと日々を送っている。今日太の父・篤次郎は喫茶店兼写真館「澤田写真館」を営んでいるが、夜な夜な女装しては街を徘徊するという奇妙な癖をもっている。今日太の妹・明日美(井川遙)はリキと結婚したのだが、ヤクザ者のリキから逃げて実家に戻っていた。明日美は二つの悩みを抱えていた。一つはリキにしつこく復縁を迫られていること。そしてもう一つは眠ったまま屋根に登り立ちつくしてしまうという夢遊病。夜中、眠ったままさ迷う明日美をみつめる今日太は、妹を守れるのは自分だけだと思いを深めてゆく。奇妙な一家の許に、10年前男と駆け落ちしてしまった母・加子が舞い戻ってくる。あまりの無責任さに怒りを爆発させる今日太。でも、篤次郎は「家族は家族だ」と加子をかばう。家を飛び出した今日太は卓爾の家に向かうが、そこで待っていたのはリキと子分たち。卓爾はリキから奪った拳銃で人を射殺したのだという。驚いた今日太は卓爾を探し出し自首をすすめるのだが聞き入れようとしない。リキと子分に追いつめられた卓爾はビルの屋上から飛び降りてしまう...。

更新: Jun-Yuki (2007-09-02 17:52)

 

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