ピーピー兄弟 (2000)
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デコボコ漫才兄弟、「ピー」で大出世! 夢を追う兄と夢に迷う弟が行き着く先は…?!
メガネチビのイクオ(ぜんじろう)と男前のタツオ(剣太郎セガール)の兄弟漫才は、小さなストリップ劇場に出演する売れない芸人コンビ。実家の葬儀屋で小遣いを稼ぐ毎日だ。ある日、客に野次られてキレたタツオが舞台で下ネタを大連発。これが大ウケし、テレビ番組の出演が決まる。ところが放送禁止用語だらけの漫才は「ピー」音だらけ。激怒した2人だったが、街では「ピー」が大流行し、2人は一躍人気者に。しかし、次第にエスカレートする「ピー」に兄弟はすれ違い始めるのだった。
大阪では普通の家庭生活に漫才が自然に存在すると言うけれど、この兄弟の家庭もその通り。その容姿の違いだけで充分に漫才になりそうな兄弟や、友だちの少なかったイクオに「趣味」で漫才を教えた父親、キャンキャンと小うるさくて減らず口のオカンなど、大阪のベッタベタな人情風情がちりばめられている。特に田中裕子と岸部一徳の夫婦像は、さりげなくリアルだ。
物語の核を運ぶのは、ビックになりたいイクオと、普通でいたいタツオのそれぞれのコンプレックス。商魂たくましいアコギなテレビの世界で、この正反対の兄弟が見つけていく幸せの形が描かれる。ブラウン管から聞こえる「ピー」の下世話な音に、あたたかい心情をミックスさせた関西ならではの作風だ。
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