ウイークエンド (1967)
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ゴダール・エキスがたっぷり! <宇宙に彷徨った映画>は濃縮されたゴダール印ジュース。じっくり味わえます?!
ロランとコリンヌはブルジョワ地区に住む若い夫婦。2人とも別々に不倫しているが週末は夫婦で旅行に出かけるのが常だ。今週末はコリンヌの実家のあるワンヴィルに出かける予定。彼女の父が危篤で、母が遺産を独り占めしないか心配なのだ。さて、土曜の朝にいざ出発!ところが車を出すときに、バンパーがかすっただけで隣人に銃弾を浴びせられ、郊外に出た途端に渋滞に巻き込まれる。近道のつもりで順路を変えるが、彼らの愛車ファセルも衝突して大破。だがコリンヌの心配事は車に積んでいたエルメスのバッグ!以後2人は意外な人物たちと遭遇し、次々と思いがけない事件に巻き込まれていく…!
今作は1967年に製作され、既に69年に公開されている。今回は<フォーエバー・ゴダール>と銘打ち、そのシリーズの第1段として30年ぶりの再公開となる。ゴダールが自ら「この映画の世界は、より錯綜し、雑然としている」と語っているように、歴史上の人物やおとぎ話の主人公、作家、思想家、社会活動家がいろんな場面にいろんな形で登場し、主人公たちを混乱させていく。この映画を心理学的、社会学的、または政治学的に語ることも可能だが、ちょっと違うところに目を向けて見ると、実にポップな映画といえる。
可憐でちょっと抜けてる妻・コリンヌのファッションは今見てもとってもキュートで新鮮だし、300mにも及ぶ渋滞のシーンでは多種多様な車がズラーっと登場し、これはスピード狂でもあるゴダールならではの遊び心と伺える。その他様々な文学からの引用や言葉遊びも興味深い。丁度、同じ時期にゴダールの新作も公開される。今までゴダールは難解だとちょっぴり敬遠していた人も、新旧のゴダールの作品に触れる最良の機会といえそう。
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