マンホール (2001)
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居場所のない女子高生と、真面目一筋の交番巡査が探す、すべてを飲み込む夢のマンホール
実直で生真面目な巡査・小林(安田顕)は巡回中にひったくり犯人を捕まえるが、なぜか被害者の女子高生は黙って立ち去ってしまう。それは有名進学校に通う希(三輪明日美)だった。昇進しか頭にない教師の父と会話もない母の形だけの家族生活にうんざりし、デートクラブのアルバイトで気を紛らわしている。ある日、希の客・佐藤の妻が起こした傷害事件で、クラブが摘発される。居場所を失い家も飛び出した希は、再会した小林と、夢が叶うという噂のマンホールを探しに行く。
かたや、凶悪犯罪の撲滅に取り組む警察官…を自称する、普通の交番の「おまわりさん」。自転車で街を巡回し、バカ正直の堅物ぶりを仲間にからかわれている。かたや、バラバラな家族から逃避する女子高生。親や世間に反発しながら、心のもやをスケッチブックに描き出す。ありそうでなさそうな偶然がめぐり合わせた2人の、何でもないような素朴な物語は、不思議と気持ちを爽やかに洗い流してくれる。
自分の街の交番で今にも起こっていそうな巡査たちの風景や、自分の居場所を見出せない若者たちの葛藤が、リアルにコミカルに伝わって思わず笑いがこみ上げる。人間は誰しも、日々のリアリティの中にふとしたファンタジーを求めて生きているんじゃないか?過ぎていく毎日を立ち止まって、心に秘めた自分の夢にちょっぴり素直になれるような作品。
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