逢いたくて (2002)
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かけがえのない「めぐり逢い」を心に描き、大人たちが織り成す男と女のストーリー
パリの出版社で働くファネット(カトリーヌ・ドヌーブ)は、映画『めぐり逢い』を繰り返し見ては、今も忘れられない男性フィリップのことを思い出していた。ある日、ファネットに一通の手紙が届く。そこには、ニューヨークのエンパイアステートビルで待つ、というフィリップの言葉があった。美術書の写真撮影でアメリカへ行くことになっていたファネットは、はやる気持ちを抑えニューヨークへ渡る。そこで彼女を待っていたのは、魅力的なカメラマン、マット(ウィリアム・ハート)だった…。
ケーリー・グラントとデボラ・カーの『めぐり逢い』は、現代でもしばしばモチーフに取り上げられるロマンス映画の名作。映画のような恋に憧れる心を描くのなら前にも聞いたような話だが、今回は、ロマンスと呼ぶにはどこか熟しすぎ、大人の恋と呼ぶにはどこか臆病な中年女性を主役に据え、過去の夢と現実の愛をしっとりと描いたラブストーリー。カトリーヌ・ドヌーブとウィリアム・ハート、パリとニューヨークという設定が、男と女の恋を静かに盛り上げている。
ドヌーブ演じるファネットは、まるで少女のように初恋の男性を思い続け、ハート演じるマットは、そんなファネットの心を溶かすように、情熱を示していく。そこには、ロマンティックなだけではない、真の心のつながりを求める大人たちの夢が見え隠れし、一層奥深い男女の愛を描き出した。
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