岸辺のふたり (2000)
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この8分間で、何を感じますか?豊かな愛に満ちた、奇跡のアニメーション
父親に連れられ、川の岸辺へやってきた幼い少女。しかし父は、自分を置いてボートに乗って去ってしまった。その日から、雨の日も、強い風の日も、少女は父の帰りを待って岸辺にやってくる。やがて少女は成長し、恋をして、妻となり家族を持つ。過ぎ行く日々の中、彼女は岸辺の道を通り過ぎるたびに立ちどまり、父の面影に思いをはせる。いつの間にか彼女は、父の年齢を越えて老女となっていた。岸辺に立ち、水の干上がった川へ入っていくと、そこで彼女に、奇跡の瞬間が訪れる。
オランダのアニメーション作家、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督による、たった8分間の物語が世界に感動を巻き起こした。幼い頃に去った父を想いつづける娘。そんなシンプルなストーリーが、なぜこれほどまでに人々の心をつかむのか…。ペンシルとチャコールで描かれた影絵のようなイメージと、アコーディオンのピアノの音色、セリフは無く、キャラクターの微妙な体の動きで感情表現される。
余分な飾りは一切なく、人が人を思う心を、素直に素朴に、凝縮して表現している。そこにこそ、この作品の魔法がある。何気なく見ていても、8分間の最後には、心にとてつもない波が押し寄せてくるのだ。2001年のアカデミー賞短編アニメーション賞ほか数々の映画賞を受賞し、世界で初めて、8分の劇場公開となった。コミカルでキッチュな『掃除屋トム』『お坊さんと魚』の2本を併映し、全30分の上映。繰り返し見るほどに、深く沁み込むような喜びを感じてほしい。
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