死ぬまでにしたい10のこと (2003)
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生きられるのは残り2ヶ月。死に直面した女性が見出す、人生最後の喜びとは…?
23歳のアン(サラ・ポーリー)は、失業中の夫、ドンと、2人の娘とトレーラー暮らし。彼女の毎日は、清掃の仕事と娘たちの世話で過ぎていく。ある日、突然の腹痛で病院に運ばれたアンは、ガンを宣告され、余命2、3ヶ月だと告げられた。頭が真っ白になった後、ぼんやりしたアンの頬に、涙がつたう。トレーラーに戻ると、1年がかりの工事の仕事が決まったドンが喜んでいる。アンは、病気のことを内緒にしたまま、夜更けのカフェで「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書き始めた…。
人生の終わりがわかったら、人はそれまで何をする? しかも、それが2ヶ月後だとしたら…? 不幸じゃないけど、毎日がただ闇雲に過ぎていくだけの生活を送っていたアンは、突然訪れた転機に、そんな悲しい問いをぶつけられる。アンの一人称の語りで進んでいくこの物語は、人生で幸せだと思う瞬間や、かけがえのない宝が、いつも自分の周りにあることを教えてくれる。自分がいなくなっても、この世界はずっと続く。それは当たり前のことだけど、終わりを知った人間はとてつもなく孤独だ。
アンが、孤独と切なさに向かい合い書き綴った10の事柄は、死にゆく自分への慰めと、家族への愛情に満ち溢れている。この映画を見ると、愛する者との別れの辛さや、彼らの幸せを願う心が、深く深く胸にしみこんでくる。それはまるで、ジンジャー・キャンディのような、ピリッとした甘さ。でも、一生忘れられない味なのだ。
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