ぼくは怖くない (2003)
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「穴の中の子どもは誰?」 夏休みのある日、少年が知ってしまった秘密。その日から少年は大人の世界へ一歩踏み出していく
1978年の夏、南イタリア。たった5軒しかない小さな村に住む10歳の少年ミケーレは、麦畑に覆われた丘を仲間たちと走っていた。6人の子どもたちは村から離れた廃屋に入り込む。そこで偶然、ミケーレはトタンでふさがれた穴を発見する。その中には1人の少年が鎖でつながれていた。恐ろしさのあまり誰にも言えないミケーレだが、気になり、たびたび穴に通う。やがてミケーレは自分の両親、そして村の大人全体がこの少年とかかわりがあることに気づいていく…。
ジリジリと照りつける太陽、ゆるい丘をおおう麦畑、いつまでも続きそうな夏休み。上映中、いつのまにか10歳に戻っている自分に気づく。スティーブン・キングの名作『スタンド・バイ・ミー』に匹敵する、少年期の終わりを描いた秀作だ。大人がいかに子どもたちを傷つけ、そして失望させていくか。少年と同化してハラハラするミステリーとしても楽しめるが、世の堕落した大人たちに自戒をせまる作品でもある。
原作はイタリアで各賞を受賞したベストセラーで、原作者自らが脚本を担当。そのため原作ファンを裏切らない、というより原作がこの映画の脚本だったと思えるほど、忠実に映像化されている。監督は『エーゲ海の天使』でアカデミー外国語映画賞を受賞したガブリエーレ・サルヴァトーレス。
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