フレディVSジェイソン (2003)
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夢のホラー対決は、笑える要素も盛り込んだエンタメ追求型の映画
2003/10/20 (月) written by フォルティ大滝(映画ライター)
恐怖のヒーロー、フレディとジェイソンが対決する驚きの企画。これが意外にも、説得的な構成で笑えるのだ。

80年代に子供たちを恐怖のズンドコに陥れた、あの『エルム街の悪夢』シリーズのフレディと『13日の金曜日』シリーズのジェイソンを対決させてしまうシャレのような企画が現実化した。確かにもの凄いインパクトで、観る前からワクワクする映画ファンも多いだろう。先ず気になるのは“なぜ対決するのか?”という動機だ。
楽しみにして欲しいので、動機の説明は避ける。だが、この動機、結構“笑える”のだ。しかも、笑えて根拠として充分成立しているのだから始末が悪い。この快調な出だしを経て、出会うはずのないカリスマ殺人鬼の2人は、今では静かな街、エルム街を舞台に今夜も遊びほうける若者たちを赤く染める流血の惨劇を開始するのだ。
“両雄は並び立たず”といった哀愁を漂わせながら、激しく激突する2大怪物。その描写はアクションがメインになってくるわけだが、人間同士ではないために度の過ぎたアクションが満載で迫力満点。その過度な闘いぶりは、反対に笑いを誘う。“何をやっても許される。”とは、大ヒットしたシリーズならではの製作特権なのだ。
若い男女、入浴シーン、皆殺し。ホラー映画の王道的なお約束ごとはきちんと踏まえる。その上で、ファンサービスとも言える過去作品の残した遺産を利用した“観ている人なら笑える”エピソードを用意した。さすが分かっていらっしゃる、といった感じである。この仕掛けには、正直感動を覚えた。映画で遊ぶ醍醐味なのである。
はたしてこの両雄の闘いの結末はどうなるのか。個人的には、今後も2人には未来の“映画スターの卵”をどんどん血祭りにあげていってもらいたい。なお、本国でのプレミア試写会では、カットされたラストシーンも日本版では無事付いてるようだ。“このシーン”がないとやっぱダメでしょうね。だってなんでもアリなんだから。

2003年10月18日(土)より、丸の内ピカデリー2他 全国松竹系にて最恐のロードショー
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