ラストコンサート
(1976)
»今週のおススめ!映画
“演奏して! 私のために”純愛映画の傑作がDVDで待望の復活!
2004/12/27 (月) written by 若井由佳子(映画ライター)
70年代の名作がファンの要望にこたえ、初DVD化。日本語吹き替えに初挑戦の上野樹里さんにインタビュー!
1976年12月に日本公開され、誰もが号泣したというイタリア=日本合作の純愛ストーリー『ラストコンサート』。白血病の少女ステラと、希望をなくした往年のピアニスト、リチャードがひょんなことから出会う。親子ほども年の離れた2人がしだいに惹かれあい、絶望に打ち勝つ愛の物語が映画ファンの熱い要望にこたえて初のDVD化!
DVD発売にあたって、映画『スウィングガールズ』で主演をつとめた上野樹里さんが日本語吹き替えに初挑戦することに。映画界の新星と呼ばれる彼女と、純愛ブームの今年を締めくくるにふさわしい名作の復活という取り合わせに注目が集まっています。そんな話題作のヒロイン・ステラ役の声を熱演した上野樹里さんにお話を伺ってまいりました!
―初めてのアフレコ挑戦のご感想は?
上野さん「声だけの芝居なので、最初は映像にうまくのっかっていない感じがしましたね。失敗しても前向きに小さくならずにやりました。初めてのアフレコがこの作品で本当に嬉しいです。」
―ヒロインの台詞で印象的だったものを教えてください。
上野さん「リチャードに“死ぬんだったら、ベッドの上にいたってしょうがないじゃない。私が生きるって言っているんだから生きる。”そう言って、最後ウェディング・ドレスを着たステラが舞台横にいるんです。そして“ゆっくり演奏を聞きましょう”と言って終わる。そこで死んでしまうんですが、苦を苦とも思わず、私は精一杯生きたという部分ですね。」
もし自分がステラの立場でも、彼女のように悔いを残すことなく素敵な最後を迎えたい、と熱く話す上野さん。身振り手振りを加え、話に熱中するうちに人生観にまで話題がひろがり「あれ? 何話してたのか忘れちゃった。」とおどける場面も。このあどけなさと純粋さがステラのイメージにぴったりと重なります。
―泣ける純愛ストーリーと評判ですが、泣かれましたか?
上野さん「ステラが別れた父親に、死ぬ前に会いたいと思って訪ねるのですが、もうすでに引っ越しているんですね。台詞はないんですが、気持ちに穴が開いてしまっている場面があって、そこでリチャードが置いてあるピアノを勝手に弾くんです。ステラの言葉にならない孤独感がメロディーになったようで、すごい迫力でわーっとさらわれるくらいです。でも泣かないステラに、リチャードが初めてやさしさを見せる。そこで泣けました。」
―上野さんから見た、一番の見所を教えてください。
上野さん「リチャードがコンサートのリハを観に来て、とステラに電話をするシーンなんですが、もう彼女はいない。荷物をまとめて病院を出ているんです。病気が悪化しているのに、気持ちが負けていないんです。18歳なのに、大人だなと感じました。」
―上野さんは、ヒロインを演じたパメラ・ヴィロレージさんと同い年ですよね。
上野さん「私も今度18歳になるんですけど、ステラは大人だな、と。恋人でもあり、妻でもあって。逆にリチャードは子供みたいな部分があって、18歳のステラの方が大人の部分があるんですよ。最後の部分で良い台詞があるんですけど、それはぜひ見てください!」
インタビュー中、にっこりと笑いながらも「この作品は、恋人同士や、誰か大切な人と見てほしい。」とつぶやくように話す彼女が印象的でした。上野さんの中で、大切な宝物のひとつのような作品になったのかもしれません。
映画『スウィングガールズ』で第28回日本アカデミー優秀新人俳優賞を受賞し、ますます好調な上野樹里さん。そんな彼女がアフレコ初挑戦ながらも熱演した『ラストコンサート』で今年の純愛ブームのフィナーレは決まりです!(12月22日 丸ビルホールにて)
ラストコンサート@映画生活もあわせてご覧ください
特集@映画生活へ戻る

![DVD「ラストコンサート [DVD]」](http://ecx.images-amazon.com/images/I/21EQT9C55TL._SL75_.jpg)



