myaskovski さん

myaskovskiさんのレビュー一覧

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14件中1-10件

  • 100点 人物とモノは統一、背景にバリエーション(0)

    2006年2月25日 to 赤ひげ

    療養所の患者の着物は同じでなければならない。また、医者は、お仕着せを着なければいけない。皆赤ひげの命令だが、実は、黒澤明の命令である。黒澤は、バスの動きをできるだけ感じ取ってもらいたいので、メロディーはできるだけ種々雑多にすることを避けたのである。

    主人公保本は、最初は、別の服で頑張り自分のメロディーを奏でるが、ある患者の死後、バスの流れに次第に調和していく・・・

     

     

  • 0点 カナダのCUBEと正反対(0)

    2006年2月25日 to CUBE2

    この正反対さに驚いた。今度はキューブは常に真っ白で、閉じ込められた人間が皆好き勝手な服装をしているのである。ここには、何の有機的つながりの配慮も感じられない。
    やたら、キューブの一つ一つが広く、何の変化もない。注目するのはストーリーだけであり、映像を見るのはややもすると頭が痛くなる。視覚に訴える意味での価値はゼロと言っても過言ではない。

    カナダのCUBEとは、天地の差である。

     

     

  • 100点 単なるサスペンスではない(0)

    2006年2月25日 to CUBE

    あの閉じ込められた空間の中で、様々な色彩感、同じキューブ内でもその映写角度によって変化する人々の位置、精神病者が叫び声をあげるタイミングの絶妙さ、これは普通のサスペンスではないと思います。
    同時に、だんだん人間の本性、恐ろしさが浮かび上がってくる、傑作です。

    なぜか、キューブに閉じ込められた者たちは、同じ服装にさせられてしまっている。これも、非常に優れたアイデアである。しかし、背景色は常に変化している。そして、精神病者はそれぞれのキューブの色に恐ろしいほど敏感である。
    黒澤明の「赤ひげ」で、患者は、同じ服装、同じ着物を着せられ、医者も押し着せを着せられる。(主人公はかなり反発を続けるが・・)なぜ、同じなのか?映画において、人間や物が同じであるということはそれほど効果的なのである。その方が、バスの動きになる背景、動きなどの変化に目をひきつけやすいからである。

    黒澤は、「夢」で軍隊を描いているが、兵隊が同じ服装であるということ自体、映画には効果的なのである。私の好きな、「ピースメーカー」でも、軍隊の登場が多い。私は、これに惹かれたのであろう。

     

     

  • 0点 典型的ご都合主義(0)

    2006年2月25日 to インデペンデンス・デイ

    全くひどい。よくも映画にできたものと思う。中近東人や黒人が怖がったり喜ぶ姿など、必然性の全くないものが出てくる。エイリアンを秘密に隠していた国防長官の戦略は現実的に正論と思われるにも関わらず、大統領の独断で首にされ、なぜかみんながその大統領の狂気に賛同する。恐ろしいのは、監督自身がそれを狂気でなく正義と思っていること・・・
    大統領が先頭に立ってエイリアンと闘うなんて、非常識の極致。ありえないことをすれば何でも許されるのだろうか???
    非常識が映画にあっても、そこに人間の機微が感じられれば共感する、しかし、ここには、ありきたりの地球を守る戦いしかない!なんと言う馬鹿馬鹿しさ。山田洋次が好きだという悪徳金正日将軍の方が映画のセンスはあるのでは?こんなのをありがたがっていては、自由主義国にいる値打ちも下がってしまう。
    全く持って、意味不明の連続映画というより他ない。これが、2時間ですまない?勘弁してほしい。

     

     

  • 100点 晩年の集大成(0)

    2006年2月25日 to

    これまでの、ストーリーという束縛から完全に解放された姿で語っている。
    美しい物も、醜いものもこれまでの作品のテーマという枠から自由であるためバリエーションが豊かで、天然色での黒澤美の全てを網羅して見せた傑作。

    最後になるほど、メッセージ性が現れる事に反発する向きは多い。実は私は、後半三つの夢で主張されるメッセージに決して賛成ではなく、むしろ反対派とさえ言える。しかし、その感心しないメッセージよりも、放射能で変わり果てた植物や鬼の遠近法、原始に戻った社会での水車の美しさと音感、それをできるだけ見て、できるだけ耳を澄ます、それに尽きるように思う。

    こういうと私がタイタニックやインディペンデンスデイで下した評価と矛盾するように思うかも知れないが、タイタニックやインディペンデンスデイでは、できるだけ良く見る、できるだけ耳を澄ますに値するところがあまりにないからである。尤もこの二つを比べれば、タイタニックのほうがはるかにましであるが・・・・

     

     

  • 90点 戦争賛美色は強いが・・・(1)

    2006年2月25日 to 一番美しく

    勇ましさよりも、思いやり、気遣いの方に重点が置かれているのがいい。
    ストーリに特徴はないといっても、目標設定のあとの、女工達のひそひそ話、病気で田舎へ帰る時の、女工達が別れを告げる時の映写の仕方、足が治って帰ってくる女工を迎える時の、鉄道のさえぎりなど、黒澤らしい繊細さが好きである。

    ところで、これってアタックNO1のモデルになった映画ではないだろうか?他のHPで誰かがそう言っていた気がする。主人公である黒澤の後の奥さんが鮎原こずえで、後半で反抗的になるのがミドリである。息抜きがバレーボールであるこの映画が、バレーボールの漫画に変身したとすれば面白い。

     

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  • 80点 戦後数年間の検閲も恐ろしい(0)

    2006年2月25日 to わが青春に悔なし

    昭和19年の「一番美しく」とは正反対に、今度は、日本を侵略と言い切り、その空気と戦った人物を英雄視している。GHQの要求に沿ったものだ。
    軍国主義の恐ろしさばかり言うが、文書の検閲など、戦後のGHQの方がはるかに恐ろしかったようだ。なぜなら、戦前の検閲は、伏字を使って都合の悪いところを隠していたが、GHQは出版停止、販売禁止の一辺倒だったから、出版側は、紙が無駄になるのを恐れたのである。

    話は違うが、この映画も、後半の主人の実家での農村生活の村人から疎んじられる場面は、左翼がかった組合の抗議により、余儀なくさせられたとのことである。スパイの家族として周囲ににらみつけられる場面は恐ろしく、実際にあったのかもしれないが、黒澤が描きたかったものとは違っていたそうである。実際描きたかった場面をぜひ見たいものであるが、もうそれは叶わない・・・

     

    共感:1人

     

  • 100点 狂気とエロと・・・(0)

    2006年2月25日 to 時計じかけのオレンジ

    狂気、エロ、復讐心、主人公はあらゆる感情に翻弄される。絶品!!!

     

     

  • 100点 この名監督を埋もらせる商業主義的映画社会(0)

    2006年2月25日 to ピースメーカー

    すでに質問/議論掲示板でも示したが、映画のよしあしは、ストーリーや主人公の強調よりも、その背景を如何に有機的に描いているかで決まると思う。たとえば、マトリックスは1作目と3作目を見たが、ストーリーは非常に奥が深いが、映写などは日本の通俗ドラマ以下で、あの幼稚極まりなさには笑ってしまう。

    私は、タイタニックと同時期にこの映画を上映していた時、意中の人とピースメーカーを選んで見に行った。これは明らかに失敗であった。私は、意中の人と映画を楽しむのでなく、意中の人よりもその映画のほうに夢中になってしまったからである。
    もしこれがタイタニックだったら、船が沈む直前の一連のラブシーンで手を握ろうなどと考えたに違いないが、ピースメーカーでは、この監督の手堅い、速度や音に敏感な感性に参ってしまったのだから、もうどうしようもない。案の定、意中の人は不機嫌になってしまった。

    最初の10分間のロシアでのシーンがほとんど会話無しに進行していくのが面白い。そして、この映画は、場所が別の地域へ移る前後に必ず何らかの繋がりをもたせている。私はこれを「経験の連続」と呼ぶ。この点、後の、ペイフォワードとは対照的である。ペイフォワードでは、一幕の事件が終わると傷つけられた人物の取り残された姿などを映して、その人物の余韻を表現している、これは黒澤明の映画に通じるように思う。ピースメーカーでは、つなぎつなぎは、すべて連続して見せているため、一見非常にめまぐるしく思われるが、その有機的なつながりから、視聴者は、見終わって、この恐るべき構成力に感嘆するのである。

    それにしても、この天才監督を埋もらせたアメリカ商業主義社会に大変な遺憾を覚える。また、日本でも、この監督のこうした天才性にあまり言及せず、やれプロパガンダだとか、訴えが足りないとか、ラブシーンがないとかの俗的批判で終わらせているのは納得できない。今、この監督が作品を発表していない理由が、こうした評価のためなのであれば、人気で決まるアメリカ映画社会に疑問を禁じえない。

     

     

  • 30点 規模はあるが・・(0)

    2006年2月25日 to タイタニック

    時間が長い割には、さしたる特徴もなく、人物の登場のさせ方、会話の仕方といいよく似たパターンの繰り返しであり、背景も、ただ、主人公の会話を引き立てる前置きとして按配良くつけられているに過ぎないといった感じが免れない。言わば、メロディーは美しいが、ベースの動きが常に同じ調子の音楽を聴いているような感じであり、飽きるほど見たくなる映画とは言えなかった。
    まあ、船長の誘惑に負けて速度について間違った判断をしたことや、衝突後に際しての心境などは、現実的で人間性がある。また設計者にも好感がもてる。しかし、最後に、主人公に都合のいい人だけが、二人の夢想結婚を祝う姿は、あまりに馬鹿げている、というより、一方的に、婚約者や母が悪者で、ディカプリオとの恋が正しいという前提で作られてるのに臭みを感じてしまう。
    もっと描き方に独自なものがあれば、この臭みもどうでもいいことと吹き飛んでしまうのだが、この映画はどうもそう思えるだけの有機性、必然性というものを感じない。
    尤も、アベックで見るには、集中して見ずに済む分最適と思われる。私は、意中の人とピースメーカーを見に行ったが、今思えば、タイタニックを見に行った方がデートとしてはずっとよかったと後悔している。

     

     


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myaskovski さん

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