はなよ さん

はなよさんのレビュー一覧

ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。

164件中1-10件

  • 90点 闇の深さ(1)

    2008年6月30日 to 告発のとき

    画像
    (c)2006 Elah Finance V.O.F. Films/pulling focus pictures Inc.

    「悪いやつをやっつけて善い人をたすけるんだ」そんなアメコミのヒーローのような素直な若者たちの心が、現実のなかで傷つき歪められる。

    被害者のはずが、いつのまにか加害者の一面でもあり、マイクの足跡をたどるうちに気が付くと、ハンクと共に誇りや愛国心の下に潜んだ闇の中を覗き込んでいた。

    ラストの誰かに助けて欲しい、というハンクの想いは痛いほど伝わるし、ここに共感するアメリカ人も多数いると想像するが、正直な所、これは天災でもなんでもなく民主主義国家として自分たちが選んだ政治家・政府の行動の結果なのだから、天に向かって助けを求める前にもうすこし己を振り返って欲しい気はする。

    軍人としての誇りと愛国心を持つハンクに対して軍とは無関係の存在である刑事のエミリーを配したのは憎いほどうまい。エミリーの感性・感覚は軍という閉鎖組織の外側の視点を提供してくれる。

    今回もポール・ハギスには脱帽。

     

    共感:1人

     

  • 70点 体質改善のすすめ(0)

    2008年6月16日 to Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼

    画像
    (C)2007 ELEMENT FUNDING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED 

    Mr.ブルックスは、体質に起因する衝動を抑えるため日々がんばっている。しかし根本的な体質改善は難しくグループセラピーでごまかすのが精一杯。体質というものは遺伝+環境の相互作用でうまれる各人の性質だから、事によっては遺伝もしちゃうかもしれず。。。なかなかに悩ましい。

    公序良俗に反することはなはだしいのに、鑑賞後の気分は不思議にさわやか。あと一言付け加えるなら、Mr.ブルックス、あなたの親ってどこでどうしているの?

    シネコンでの上映のくせに、前売り券すら出さず夕方以降のみの限定上映、しかもキャストは天下のケビン・コスナーvsデミ・ムーアなのになぜこんなコソコソと、という疑惑も鑑賞すれば一発で解ける。万人向けではないが、シュールなブラックジョークと思えば、なかなかに乙な味がする。

     

     

  • 40点 はじめから戦いありき(1)

    2008年6月8日 to ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

    画像
    Narnia TM(C)2007 Disney/Walden

    原作の名を高々と掲げながら、その香りがまったくしない作品を見るのは辛いものがあった。

    でも、原作を忘れたとしても、この中途半端なご都合主義的なストーリーはいただけない。自国の国民をなんの躊躇も無く攻撃できる王子もすごいが、終わったとたんあっさり歓呼の声をあげる民衆とは?だれも身内に兵士はいないの???いやいや、矢が刺ささり剣で切っても血はでないから死んだフリをしていただけなのかな。。。

    アスランの雄たけびとエドマンドの成長、そして木の精・水の精に各10点

     

     

  • 90点 隠れた傑作(0)

    2008年6月7日 to 悲しみが乾くまで

    画像
    (C) 2007 DREAMWORKS LLC. All Rights Reserved.

    地味だけど、実に味わい深いドラマでした。
    その味わいをひとつひとつ綴っても書ききれません。感じた気持ちを自分のなかで大切にしていたい、そんな気分になりました。

    ---

    人の死の受け止め方はそれぞれだけど、わたしはこの映画を観て、ここ2年ほどずっと心に溜めていたものに一つの示唆を与えてもらいました。

     

    共感:1人

     

  • 40点 よーく考えてみると(0)

    2008年6月2日 to ラフマニノフ ある愛の調べ

    画像
    (C)2007 THEMA PRODUCTION JSC (C)2007 VGTRK  ALL RIGHTS RESERVED

    冷静によーく考えてみると、色気のある女に弱くて音楽の事しか考えられず、甘ったれた自己中心男の半生記でした。主役たるラフマニノフ氏、まともに笑ったのはラストシーンくらい。この人物像と、美しい名曲をつむぎ出す音楽性とが合わず違和感があった。

    せっかくの名曲も楽章全部を演奏してくれず、しかも演奏もいまいちなので、その点でも欲求不満。

    せっかく史実に基づいてない部分もあると謳ったのだから、ドラマとして面白いものにして欲しかった。色々な意味で残念。

     

     

  • 80点 生々しく痛々しい(0)

    2008年6月1日 to 4ヶ月、3週と2日

    画像
    (C)Mobra films 2008

    まるでドキュメンタリーのように生々しい。そして、痛々しさと腹立たしさ、自分の中でも複数の感情がせめぎ合いエンドクレジットが出る前に体調が悪くなってしまった。

    性格的に弱いルームメイト、おぼっちゃん育ちのボーイフレンド、人の弱みに付け込む狡猾な男、どの性格設定もリアルで実際にこういう人物はどこにでもいると思わせる説得力がある。

    普通に考えると肉親でもないルームメイトのためにそこまで犠牲を払えるのか?と思うが、チャウシェスク政権末期、当時の人口大増進政策で堕胎はおろか避妊すら許されない中、親が育てきれない子供で孤児院が溢れるような状況下で、弱い立場の女性同士の絆があったのだろう。

     

    共感:1人

     

  • 70点 親の不在(0)

    2008年5月18日 to パラノイドパーク

    画像
    (c)2007mk2

    アレックスはごく普通の少年だ。ごく普通に友達とスケボーで遊び、女の子と恋愛の真似事を始める思春期はじめの多感な少年。

    それがほんの少しの気まぐれ、ちょっとしたはずみで信じられないほどの事件を起こしてしまう。なのに彼には誰もいない。心の重荷を打ち明け、泣きつき相談できる相手がいない。

    事の重大さと心理的な負担は16歳の少年には重過ぎ現実感が喪失してゆく。現実との確かな結びつきを失った少年の孤独でゆらゆらとした心理が伝わってくる。

    これから先どうなるのか。彼はどんな大人になるのか。彼に現実と向き合い暖かな人生を築ける日が来るのか、未来は見えない。

     

     

  • 60点 なんと言い訳がましい(0)

    2008年5月18日 to チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

    画像
    (C)2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

    あまりにストレートな言い訳に苦笑するしかない。

    軽いコメディタッチのおかげで政界工作やロビー活動の苦労も、宗教と利害と歴史の絡みあった外交問題の難しさも、公人が麻薬に手を出す犯罪性も、ぜーんぶまとめて大した事じゃないような気がしてくる。
    まして、その後の歴史の展開の言い訳がそれかい!!

    事実を脚色した映画と考えず、フィクションとして見れたらずっとずっと気が楽なのに。。。。。

    いつからハリウッドが政治的主張の場になったのか知らないが今日もまた「大統領選挙の年」を実感。

     

    共感:1人

     

  • 70点 3つの恐怖、そして絶望というテーマ(0)

    2008年5月11日 to ミスト

    画像
    (C)2007 The Weinstein Company.All rights reserved.

    見えない恐怖
    見える恐怖
    そして人間存在の恐怖

    教師のアマンダの「人の本質は善」という余りにナイーブな発言にクラッとした。贖罪も生贄もある意味「善意」の産物でもある。人間は間違いを犯すこともあるとわかっているからこそ悩んだりためらったりする。自分が正しいと信じきった人間ほど怖いものはない。
    映画はその恐怖をどんどん見せながら、パニックムービーのように進行するので、主人公たちも目先のサバイバルに追われて一寸先は真っ白な闇という先の見通しのまったく立たない深い絶望は隠されている。

    人間が常に理性的に思考し冷静に行動できていたらラストの悲劇だけでなく多くの惨劇を回避できただろう。でも、突然未知の恐怖に投げ込まれた普通の人間は、ヒーローのように振舞えない。
    ヒーローなら自分の正義を信じ、同胞を信じ、神の加護を信じ、そしてアメリカという国を信じて行動できたかもしれない。デヴィッドに、ほんの少しでも信じる心が残っていれば、真っ白な闇の先に希望を持つことができたのに。。。。

    衝撃のラスト、ショックなのはラストが予測できなかったからでも意外だったからでもない。主人公のさらに深い絶望と慟哭に心が揺さぶられたからだ。

    上映終了後、街の喧騒に身を置き明るい空を見上げて、心底ほっとした。

     

    共感:1人

     

  • 70点 重いテーマに軽いノリ(0)

    2008年5月10日 to ハンティング・パーティ

    画像
    (C) 2007 IM Filmproduktions GmbH All Rights Reserved

    あまりに軽いノリなので、緊迫感のあるシーンでもリラックスしたまま のんびり鑑賞

    どこまで実話か知らないが、この映画を見る限り「ジャーナリスト」というのはただのお題目で私怨を晴らす行動の口実に過ぎず、戦場記者のドラマを期待していると心底ガッカリする。
    一応取材なんだから、カメラ回そうよ、ちゃんと録音しようよ、エビデンスも取ろうよ、などと細かい小姑根性は引っ込めて娯楽作品として見れば、テレビドラマのスペシャル版くらいには充分面白い。

    幸い予備知識なしで行ったおかげで軽く楽しめてそれなりに満足。

    追記:
    テレンス・ハワードがすごく良かった。
    彼の存在感だけで満足度が大幅にアップ↑

     

    共感:1人

     


[ はなよ@映画生活 ]
└トップページへ

はなよ さん


カウンタ : 10026

マイエリア

お気に入り

お気に入りユーザー(2)

  • Tutsik
  • ラブアゲイン

 

お気に入られ(6)

  • Tutsik
  • じょりちょこ
  • メイプルタウン
  • ゴリアテ
  • lp
  • ラブアゲイン