夢寝由来 さん

夢寝由来さんのレビュー一覧

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354件中1-10件

  • 80点 ショットガンが大受け(0)

    2008年7月7日 to ゲッタウェイ

    緊迫感あふれ息をつく暇を与えない痛快作で序盤の刑務所内のスケッチも秀逸。
    だが実は私の好みの映画ではない。
    スティーヴ・マックイーンのキビキビした動作とあの眼つきは申し分ないがアリー・マックグローにまるで色気・魅力を感じないし、登場する悪漢たちメガネで出っ歯の顔役やヒゲでメタボの追っ手と臆病者の獣医の若い悪妻とムカつく人物ばかり登場するからだ。
    サム・ペキンパーはそういう客の気持ちをよく分かっていてマックイーンにショットガンで観客の代役を演じさせたのだろう。
    やはり人間(私のことだよ!)の本質は暴力だ!

     

     

  • 50点 これが最終作とは(1)

    2008年7月7日 to ハンター

    スティーヴ・マックイーンが原点に戻ったというかTV「拳銃無宿」のバウンティハンター(賞金稼ぎ)を再演する都会派現代西部劇。
    歯切れの悪い展開は病魔に蝕まれたマックイーンよりも荒唐無稽な脚本と監督の腕の悪さだろう。
    出世作「荒野の七人」の山賊首領カルヴェラ役のイーライ・ウォーラックと「ジュニア・ボナー」「ゲッタウェイ」のベン・ジョンソンが助演している事がささやかなハナムケだったのかも知れない。
    新聞広告では「ブリット」「ゲッタウェイ」に続く傑作などと紹介してあったがとんでもない話。
    同年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」が大ヒットしてハリソン・フォードの人気が更に上昇したという背景を考えるとヒーロー交代劇があったのですね。

     

     

  • 80点 良い意味で主役二人が現実とダブる(0)

    2008年7月6日 to 恐怖の岬

    「ナバロンの要塞」のJ・リー・トンプソン監督とグレゴリー・ペックのコンビ作だがペックにとっては最大の強敵を迎えた事になる。
    知性派弁護士ペックよりはるかにムキムキマンで叩け上げのロバート・ミッチャムが務所帰りの逆恨み復讐鬼だからである。
    復讐鬼は独房で独学で知恵をつけたというからいよいよペック不利、ミッチャム有利!
    何だか28歳で主役デビュー以後ずっとA級作品の主役を張ってきたペックとデビューした年は同じでもどちらかと言えばB級スターのイメージが強く40歳頃からやっとA級に昇格したミッチャムとかぶってしまう。
    後年の「マッケンナの黄金」もペック保安官の宿命の仇である無法者役がミッチャムだったらもっと迫力が増していたのにと無いものねだりしています。

     

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  • 50点 限りなくC級に近いB級映画(0)

    2008年7月6日 to 馬上の二人

    神様ジョン・フォード監督+ジェームズ・スチュアート&リチャード・ウィドマーク主演で本来A級作品になる筈だったがこの穴だらけというかすきま風吹き放題の本作は“見出し”のままです。
    それでもプロの評論家諸氏は“さすがジョン・フォードだフロンティア・スピリットが良く出ている”と誉め殺すだろうが…。
    テーマと脚本(フランク・ニュージャント)が名作「捜索者」同じなのに何故完成度に雲泥の差が出来たのか?
    2大スターの(全くフィットしていない)顔合わせ以外に取り得のない凡作で画面のいたるところにフォードの『やる気のなさ』と『手抜き』が充満している。
    本来コマンチが集団で夜襲をかけるのに酋長が単身で襲撃したり、おなじみのパーティで意地の悪い兵士と格闘すべきなのに足を引っ掛けて転倒させる悪戯でお茶を濁したり…。
    スチュアート保安官が後年の「シャイアン」のワイアット・アープの原型である事と同じくウィドマークが本作の縁で「シャイアン」に主演したという二次効果の2点が価値である。
    尤も本国で惨敗だった「シャイアン」も本邦では過大評価気味だが…
    コロムビアのハリー・コーン社長直々に頼み込まれた事と2大スター共演は事実だったからジョン・フォードは渋々監督を引き受けたもののインタビューで“完成した映画を見てないし題名も忘れた”と言っている。

     

     

  • 50点 名作二本立ての邦題(0)

    2008年7月6日 to ワイルド・アパッチ

    「アパッチ」(1954)と「ワイルド・バンチ」(1968)という二本の名画を合体させた邦題に怒りを通り越してあきれてしまう。
    「アパッチ」と「ヴェラクルス」のバート・ランカスター主演+ロバート・アルドリッチ監督のコンビ作だが陰々滅々な1970年代を象徴している映画で娯楽色は皆無であり無論感動も皆無。
    スピルバーグのTVムービー「激突!」が劇場で公開され大評判になった事と対照的に本作は劇場映画だがTVムービー級の低予算小品。
    アルドリッチの残忍な演出もエンタテイメントを排除し「ソルジャー・ブルー」を意識してリアリズム追求の独りよがりで完全に客を置き去りにしているように感じる。
    ランカスターは太ったせいで動きが鈍くなった事に加え似合わないヒゲでトレードマークだった白い歯を封印し台詞回しも歯切れが悪いのは役柄のせいばかりとは思えない状態で幻滅させられる。
    当時のランカスターは『孤独で偏屈な世捨て人』を得意になって演じていたと思えるがそういうキャラはヴィスコンティ映画限定で演じていれば良いのであって西部劇にまで持ち込まないでほしかった。中盤の騎馬追撃シーンでヒーローだった片鱗は見せるが中途半端である。
    ルーカス&スピルバーグとハリソン・フォードが「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」を作ったのは本作の如き『ヒーローの末路』物を反面教師にしたのではないか?それが本作の唯一の価値であろう。

     

     

  • 50点 本作の価値は何なのか?(0)

    2008年7月6日 to キャット・バルー

    本作の価値はナット・キング・コールの主題歌につきます。
    他に加えるなら反戦運動にのめり込む前のセクシー女優だったジェーン・フォンダが意外に美人だった事が確認できる一篇である事でしょう。
    脚本ウォルター・ニューマンは「荒野の七人」を途中降板していて本作には“拳銃の早抜き”シーンが再現されている。
    製作者ハロルド・ヘクトはバート・ランカスターとのコンビを解散後にユル・ブリンナー主演作「隊長ブーリバ」「あしやからの飛行」を発表したがヒットせず破産状態だったことが本作のアルコール依存症ガンマンのリー・マーヴィンに反映されている。
    だが西部劇としての迫力は不足でコメディとしてもそれほど笑えない。
    マーヴィンの一人二役も中村錦之助の「一心太助と将軍家光」ほど上手くないし、ましてアル中演技も「リオ・ブラボー」のディーン・マーティンや「エル・ドラド」のロバート・ミッチャムに遠く及ばない。
    こんな茶番劇を正統に評価してアカデミー主演男優賞を与えてしまった記者クラブの罪は巨大である。
    マーヴィンに賞を与えるなら「リバティ・バランスを射った男」で助演男優賞がふさわしかった。

     

     

  • 100点 ショーン・コネリー様のおかげです(改訂版)(0)

    2008年7月6日 to インディ・ジョーンズ 最後の聖戦

    ショーン・コネリーとハリソン・フォードが親子という設定は実年齢差12歳という事からかなり無理なキャストだと思ったが見ればそんな先入観など吹き飛ばしてしまう痛快な仕上がりだった。「アンタッチャブル」と同様にコネリーは作品に風格を与えてしまう。聖杯を巡ってインディが不謹慎は発言をするとビンタを喰らわして説教したり、敵の捕虜になってもネチッこいナチの尋問に対して毅然とした態度で応対する。
    馬vs戦車というアイディアは今までの映画に無かったと思います。
    ハリソンは往年のゲーリー・クーパーを彷彿させる様に乗馬が達者ですね。
    下水道とネズミ、モーターボート、バイク+サイドカー、飛行船等チェイスの見せ場に事欠かないが007シリーズを連想させる場面が多々挿入されており、やはりジョーンズ博士が小型飛行機の尾翼を誤射するシーンが一番笑える。
    ハリソンとコネリーをつい比較してみるとコネリーの方が(身長だけじゃなく)大きく見えてしまうのは何度も復活を経験してきた男の風格が物を言っているのだろう。

     

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  • 80点 シドニー・ポラック監督を偲んで(2)

    2008年7月6日 to ザ・ヤクザ

    5月26日に永眠されたシドニー・ポラック監督作。
    戦中派のアメリカン・タフガイのロバート・ミッチャムと日本男児の鏡の様な高倉健による男の友情物として素直に楽しみべきアクションドラマで撃ち合いと斬り込みの見せ場が豊富な痛快作に仕上がっている。
    ヒロイン岸恵子とミッチャムのシーンはミッチャムのやや斜め背後にカメラを据えて撮ってあり、彼の僅かな表情と肩の演技が見事だと思う。顔は相変わらずややくたびれた感じだが苦労人らしい哀愁と優しさを漂い彼以外に考えられない適役だと思う。
    高倉健は役柄の設定より実年齢が10歳位若すぎるが堂々とミッチャムを向こうにまわして背伸びせずに個性を出しているのが良い。彼と対峙するヤクザが待田京介という配役も嬉しい。
    岸恵子も同様に若すぎるが1950年代中期に来日していたウィリアム・ホールデンやデビッド・リーンを夢中にさせたという輝かしい?実績が本作に華を添えている。
    ハゲのハーブ・エデルマンは「男はつらいよ」シリーズでアメリカ人セールスマンを演じた役者だが日本通を好演しており、若造リチャード・ジョーダンも良い感じがする。
    アメリカのボス=ブライアン・キースと日本の組長の岡田英次には役の比重が軽いと言うか道味が生かされていないのが残念。
    私は劇場とWOWOWで見たがDVD未発売かな?
    ミスター・ポラック、浮き沈みの激しい映画界で40年以上も第一線での活躍お疲れ様でした。

     

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  • 90点 シリーズ物は最初が肝心デス(改訂版)(0)

    2008年7月5日 to インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》

    ルーカス製作+スピルバーグ監督だが本シリーズの画面は横長のシネマスコープサイズでありルーカス色を強く感じる。
    UCLA時代にカール・フォアマン製作の70mm超大作西部劇「マッケンナの黄金」の撮影に同行を許可されたルーカスが撮影中のドキュメンタリー(メイキング?)を作りフォアマンに高く評価された経験があり、砂漠の醸し出す不思議な魅力を自分でも生かそうとしたのが「スター・ウォーズ」で本作はその流れの延長線上にあると思う。
    インディ・ジョーンズの鞭も「マッケンナの黄金」で銃を奪われたグレゴリー・ペック保安官がベルトを鞭の代替品として武器に使っていた亜流かも知れない。
    本作には“モーゼの十戒”がキーワードになっているがプロットはモーゼを演じたチャールトン・ヘストン主演「インカ王国の秘宝」をベースにしているようだ。
    帽子+革コートの衣裳もへストンと同じである。最もこの衣裳は「誰が為に鐘は鳴る」のゲーリー・クーパーが元祖でありパラマウント映画ヒーローの伝統を継承しているように感じるのです。
    「SW/新たなる希望」「SW/帝国の逆襲」に次いでルーカスとは三度目の組み合わせになるハリソン・フォードはシリーズ中で最も精彩がある。
    実は本作の前年(撮影中かも知れない)にスティーヴ・マックイーンが他界しておりファンは新たなるヒーローを待ち望んでいた。
    ハリソンのインディは正に時代のニーズに応えた登場だった。
    酒豪のヒロイン=カレン・アレンも魅了的だが、その後どうなったのか?

     

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  • 90点 パロディ満載ノンストップ活劇(改訂版)(0)

    2008年7月5日 to インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説

    タイトルが「ガンガ・ディン」を連想させチャイナ語挿入歌はまるで映画館を間違えたのか?と思わせる遊び心を持っている。
    第2作目で絶好調の波に乗ったハリソン・フォード演じるインディの登場衣装が「007/ゴールド・フィンガー」のジェームズ・ボンド調、霧の空港が「カサブランカ」を連想させ「帰らざる河」又は「西部開拓史」を彷彿させる激流下り以降が本筋である。
    ヒロインのケイト・キャプショーがギャーギャーわめきすぎでウザく第1作のカレン・アレンに及ばない。
    インディと戦災孤児ショーティの年齢と国境を越えた男の友情物として評価できる。
    食事シーンはかなりキモい。カブトムシはおそらくチョコレート製だろうな。
    ゲーム感覚のジェットコースターの脱出も凄いが、何と言っても吊橋アクションシーンは圧巻で従来あった「マッケンナの黄金」を遥かに凌ぐ迫力がある。
    サービス精神過剰だが短く感じる2時間です。

     

     


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