バグース さん
男性
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2008年10月5日 to 容疑者Xの献身
プロローグが派手で金を使い過ぎたのか以降はあまり金が掛かっていない感じがするが(←冗談です)、正統的推理作品となっており、人物像の掘り下げも十分で、見応えがある。
一切の事前情報も無く、急に誘われて鑑賞したので、TVドラマがらみとか原作が直木賞を取った事も後から知った。TVドラマの拡大版は通常底の浅いものが多いが、この作は一味違うと思う。
謎解きの面白さもさる事ながら、登場人物の描き方に手堅さが感じられ、上質な推理劇であると共に"切なさ"さえ感じる作品となっている。
探偵役の福山雅治キャラは適役で、容疑者役の松雪泰子が「フラガール」の先生役とは全く違った役柄を演じて目に付く。堤真一は屈折した役柄を好演し作品を支えていると思う。ワトソン役である柴咲コウの見せ場が無く、単なるメッセンジャー役でしかないので、何のために出ているのか不明確に感じて減点。(TVを観ている人は判るのかもしれないが)
原作が優れているのでしょうが、伏線の貼り方や二重構造のアリバイ崩しの過程、容疑者のカウンターなど構成が巧みで推理劇の醍醐味を感じ、かなり満足した。
推理物が好きな人にはお勧め作品でしょう。
2008年10月1日 to 山桜
珍しく女性が主役の気品ある時代劇。
僅か20数ページの短編が原作との事ですが、
(まだ読んでいないので確たる事は言えませんが)藤沢周平の雰囲気を十分感じさせる出来上がりだと思いますし、ここまでストーリーを仕上げた脚本に拍手です。
細部まで心を配ったセット・小道具類はなかなかのもので感心して観ていました。
(特に竹の節の部分を利用したセンタクバサミは初めて見ました。これを見ただけでも価値あり)
映像は清清しく、庄内だなぁ〜と感じ好感が持てる。ちょっと残念なのが、ワンショットだけで良いので、スッキリ晴れて青い空に白い山々がハッキリ見えるシーンを入れて欲しかった。
(山桜ですから、春先の出来事なので、少々霞んでいてもしかたがないか?)
主演の田中麗奈は時代劇初挑戦だそうですが、マズマズの着こなしと動作で合格点です。助演のベテラン女優と比べるのは可哀そすぎます。表情の変化なぞはとても巧いと思いました。
東山紀之さんの存在感は台詞の少なさに反比例しており、殺陣も見応えがありお見事でした。
主役の二人や両方の母親役(檀ふみ・富司純子さん)の姿から、”凛”と云う言葉がしきりと聞こえて来る格調高い作品でした。
減点したのは、最後のシーンに歌がカブッタ為で、エンドロールでやって欲しかった。
(悪い歌では無くむしろ良い歌ですが、少々余韻が削がれました)
2008年9月28日 to おくりびと
日本人が最も嫌う"けがれ"に隣接した職業とも言える「納棺師」を取材したアイデアがとてもユニークで、作品の出来上がりも非常に良い。
3年ほど前に弟の急逝で実際に納棺に立ち会った経験がありますが、この言葉自体も今まで知りませんでした。
突然倒れた為顔に怪我をしていましたが、湯潅に続いて化粧を施し、生前の顔で見送る事が出来、スタッフの方々に感謝した思い出があります。かなり若い女性の方でしたが、その手際の良さと美しいとも言える動作に、故人に対する敬意と遺族への思いやりを感じ感動を覚えました。
作品の中でも、最初うさんくさい目で見ていた遺族が終了後に感謝の言葉を述べる場面がありましたが、実感そのものです。
主演の本木君は静かな熱演とでも言いましょうか
今年の賞レースの本命でしょう。共演陣は(一人を除いて)曲者揃いで、特に山崎務が絶品の味を出している。問題のお一人も一般大衆の代表と見れば良いのではないでしょうか。
音楽・映像・笑いと涙を交えたストーリー構成と粒揃いで、今まで少し焦点がボケた作品が多かった滝田監督としては最良の作品でしょう。
身内を見送った経験のある人にとっては、その場面が出る度にウルウルして来て、ハンカチ必帯の作品です。とは云えけして暗い映画でなく、大いに笑える場面もありお勧めの作品です。
観客は高年齢の方々が多く、平日の昼にも係わらず八分の入りで、関心の高さが現れており、それに十分答えている作品だと思います。
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2008年9月24日 to パコと魔法の絵本
「オズの魔法使い」を思い出させる作品で、ファンタジー映画に分類されますが、むしろ大人向けの童話と思います。お子様連れの観客もいましたが、はたして理解出来たかどうか。。。。
特に実写とCGの処理が秀逸な出来で、映像の美しさ・音楽・ストーリーの運び・随所に入るギャグなど職人と云った感じがし、これは日本映画の記憶に残る異色作だと思います。
前作・前々作の乗りとは異なりますが、さすが「下妻」・「きらわれ松子」の監督です。
パコ役のアヤカ・ウイルソンの可愛さは文句無し。役所広司を始め共演陣はクセモノ揃いで、多いに楽しめます。
舞台の映画化との事ですが、映画(CG)でしか出来ない表現が多々あり、見ものです。(舞台は観ていませんのでハッキリは言えませんが)
楽しく・笑えて・感動して・泣ける作品でした。
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2008年9月23日 to ウォンテッド

(C) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
ストーリー・映像・アクションのアイデア揃ってマズマズの出来で、展開もスピーディで退屈する事無く最後まで楽しめるのだが、「マトリックス」ほどの驚きは残念ながら無かった。
この手の到底有り得ない設定とストーリーの作品は、「有りそうだ」と観客をその気にさせるかどうかがポイントとなるのだが、この点で少々無理がある様に感じ減点。
当初はしょぼい主演マッカボイが修行により、戦闘能力や特殊能力を身に付け逞しくなって行く処など、回復櫃まで現れ、ストーリー全体がまるでロールプレーイングゲームの設定で、このままゲームになるのではないかと思った。
そこそこ楽しんだのと共演陣のサブキャラが面白かった事と特にアンジーがカッコ良かったので、オマケの70点。
2008年9月9日 to グーグーだって猫である

(c)2008『グーグーだって猫である』フィルム・コミッティ
チャリで駅まで10分の住人としては是非とも観なくてはと、張り切って鑑賞。
英語で吉祥寺(最近ジョージと言う人が多い)の紹介があるのに最初違和感を感じましたが、良く考えると、外人さんもよく見かけますし、日本語でやると何かドキュメンタリー調になり益々違和感がするのでは?と考え、納得しました。
芯となるテーマが絞りきれず、チョッとボケた感じとなってしまっています。
ナレーションで物語が進行しますが、途中でナレーターが変わるのは疑問です。
原作は読んでいませんが、原作を生かしきれなかった脚本の整理不足と思います。
キョンキョンは適役で、ペットロスでスランプに陥った流行漫画家の感じを良く出していたと思いますが、入院しても少しもやつれた様に見えないのは不自然を感じました。(彼女の罪ではなく監督のミスだと思います)
以上悪口ばかり書きましたが、ロケ地はすべて見知っている所で、思わずウレシクなるのはやはり地元民ですかなあ。普段何気なく見ていた風景が魅力的に見えました。
若者の街・主婦の街・子供やカップルに人気の井の頭公園・おしゃれなお店の街・安く食べられる街・映画館にデパートにお寺・神社・・・・公園の先にはジブリの森も(オット!これは三鷹市で映画には出てきません)と、あまり歩き回る必要が無く、便利で安く楽しめる町はチョットないでしょう。
猫は気位が高いので演技させるのには苦労した事と思いますが、可愛らしさは十分表現していたと思います。
猫ちゃんと「ジョージの街」にプラスαして70点と云うところですね。
2008年9月2日 to ハンコック
予告編から、これは楽しそうと相当な期待をもって鑑賞。
主演がW.スミスだし、好みのSFっぽいスーパーヒーロー物ですし、予告編がど派手でしたし。
ところが、派手な映像は予告編で紹介済みでしたし、話のテンポは悪いし、飛行シーンに浮揚感は無いし、特撮も平凡で驚きが有りません。
特に気に入らないのは、クローズアップシーンで(これが又多い事多い事)手持ちカメラなのか総て画像が細かく揺れていて、イライラし大幅減点。効果的に使う場合は良いのですが、全部揺れていてはやり過ぎです。
悪ガキヒーローに押しかけマネージャーが付く前半はハチャメチャなムードがして、マズマズだったのですが、途中から変調してしまい、脚本の推敲不足でしょう。いっその事ドタバタで一気に突っ走ればよかったのかもしれません。結構面白いシーンもあるのですが、それが生きていない感じがしました。
エンディングのオチも駄洒落以下の感じで、もう少しウイットのある物を考えてほしかった。
期待していただけにガッカリでした。
2008年9月1日 to 西の魔女が死んだ
レディースデイであった所為もあったのでしょうが、観客の99%が女性で、小生の他男性は一名だけと云う状態に先ずビックリして鑑賞。
作品の方は、魔女の一言一言に重みを感じ、感心させられました。
原作が優れているのでしょうが、纏めた監督・脚本・魔女を演じたサチ・パーカーさんに拍手。
題名が「・・・死んだ」なので、覚悟はしていたが、やはり最後はシンミリとなった。
登校拒否になった少女が、田舎暮らしの外国人の祖母のもとで魔女修行を行い、自分を見つけてゆく話だが、静かな展開で、盛り上がりは無いものの、後味が良く、美しい映像と相まって観ている方も癒される気分となる。
西の魔女の一言一言を味わうべき作品で、佳作と言えましょう。
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2008年9月1日 to フローズン・タイム

(C) 2005 LEFT TURN FILMS-CASHBACK FILMS
チョットHで、ロマンチックで、オバカで、ドタバタで、、、、と
かなり小生の好みの作品でした。
ポスターに魅かれて観た面もあるが、儲け物の一本で80点。
女に振られて不眠症になったお陰で、男なら誰でも夢に見る能力を身に着けた主人公の行動をドタバタを交え、ロマンチックに色づけた作品で、アイデアとストーリーの運びが良く、かなり笑わせてくれる。
エロスの面でもかなり大胆な線を行っており(R15ですが、いやらしさは無くクールな感じ)、映像表現も大変美しい。
パンフレットによると、短編を長編化した作品だそうですが、短編のほうも是非観たい。
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2008年8月31日 to ペネロピ

(C)2006 Tatira Active Filmproduktions GmbH & Co. KG
魔女にお姫様に王子様と古典的な材料を現代に置き換えたお話で、小品ながら、安心して楽しめる作品で後味も良い。
ストーリーは古典的だが、コメディータッチでスタートし、呪いが解ける過程などは単純な御伽噺となっていない処は好感が持てる。
主演・脇役を含め出演者は個性が良く出ていて、(特に父親役がクールで良い)映像も豊かな色彩で、テンポも良く、非常に纏まりが良い。
人間一つや二つコンプレックスがあるもので、それより個性を磨けば道は開かれると云うのがテーマですかな? とにかく気持ちの良いお話でした。
尚、魔女の正体にはヤラレマシタね。
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